今回は、「インフルエンザの治癒証明書」がテーマです。私(筆者)は、「治癒証明書」というのがあること自体知りませんでした。
そして、「インフルエンザにそんなものが必要なのか」という疑問も持ちました。なぜなら、「医者が治癒証明をすることが果たして可能なのか?」という疑問を持ったからです。
医者は診断はできても、「完全に治りました」という証明書を書くことは困難だと思います。そんな疑問があったので、世間が「治癒証明書」を求めていることに興味を持ちました。
そんな動機で今回の記事を書きましたので、ご覧ください!
目次
インフルエンザの治癒証明書は発症後どのくらいでもらえる?
学校安全保険法という法律があります。これによると、「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日」を拠(よ)り所にして治癒したかどうかを判断すれば良いことになります。
これは子供の場合を想定していますが、大人でも同じだと考えられます。例えば……
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この場合……
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なので、9日からは出社または登校できるようになるわけですね。
ただし、学校の場合は学校安全保険法に則りますが、社会人の場合は、明確な基準があるわけではありません。
社会人の場合も、だいたいこれに準じると思われますが、職場によりルールが異なると思われますので確認しましょう。
こちらの動画でインフルエンザの完治基準を分かりやすく説明していますので、併せてご覧ください!
▼子育てワンポイント「インフルエンザの治癒証明が出る目安」子育て応援団 団長みかりん
インフルエンザの完治期間の判断は?
まず期間を押さえよう!
インフルエンザの完治するまでの期間は、約1週間〜10日程度と思ってください。インフルエンザウイルスが体内で活動する期間は、発症後だいたい3〜5日程度です。これにウイルスの潜伏期間1〜3日を含めると、約7日から10日となります。
それでは、インフルエンザが完治したと判断するには、何を基準にすれば良いのでしょう。
インフルエンザの主症状は発熱です。こちらの記事でも説明してますが、人によって発熱がそれほどでもなかったりします。
したがって、そのような方が初めてインフルエンザにかかった時は、完治の判断か難しいと思われます。
基準はこの2つ
完治していないのに、完治したから平気だと勝手に出社したり登校したりすると、周囲にインフルエンザをうつしかねません。そのための予防として、インフルエンザが完治したと判断する基準をしっかり覚えておきましょう。
その基準は次のようになります。
※これくらい経てば人に移す可能性は格段に減ります。
この両方を満たしていれば、ほぼ大丈夫です。ただし、症状が出始めてから5日〜7日位は、微量ながらウイルスを排出していますから、マスクは確実にするようにしましょう。
治癒証明書を出してくれない場合も!その時はどうする?
実は医者によって解釈が違う?
インフルエンザに「治癒証明書を出したり、それを必要とする制度自体がおかしい」と言う医師がいます。「治癒証明書は、患者や会社のためにならない」と言うのです。私(筆者)も一理ある意見だと思います。
病院にはインフルエンザを診断する検査キットはありますが、これは治癒してからも当面は陽性になり続けるため、正確な判断手段にはなりません。
一般的にインフルエンザが治癒したと判断するのは、前述で記載したとおり「解熱状態が48時間(幼児は72時間)以上続いたとき」とされています。
医者は、患者からそれを聞き取って治癒したと判断するしかないのです。
ウソがまかり通る変な制度
しかし、解熱して24時間も経っていないのに、「48時間以上経ちました」と患者が告げれば、医師はそれを信じるしかありません。このような状態で正確な完治宣言などできるはずもないのです。
しかも、診断書(治癒証明書)は3000円から5000円の費用が入ります。この出費は患者側からしてもバカらしいものです。また、治癒証明をもらうために行った病院で再び感染してしまう恐れもあります。
「治癒証明書には意味がない」と割り切って、客観的な自己判断で完治宣言をする方が良いでしょう。
さらにインフルエンザの薬にも意味がないって知ってましたか? こちらに記事にしましたので、気になる方は合わせて読むことをオススメします!
インフルエンザの治癒証明書 まとめ
いかがでしたでしょうか? 「インフルエンザが完治した」と判断できる目安がお分かりいただけたと思います。
これが完治の基準です。これをもって、客観的に自己判断することが大事で、無駄な出費をして治癒証明書などをもらう必要はないこともご理解いただけたと思います。
会社や学校側に完治を理解してもらうには、出社(登校)してから2〜3日は体温を測るなどで責任者を説得して、完治を承諾してもらいましょう。
あと下の「関連記事」にも、インフルエンザ対策に関するお役立ち情報を載せていますので、併せてご覧ください!