「ファンヒーターの換気ランプが頻繁に点灯して困っちゃう。」そういう方、多いのではないでしょうか。
例えば、4年以上使い続けているヒーターであれば、そろそろ寿命なのかも知れません。世の中には20年立派に動くヒーターもありますが、手入れの仕方や使い方にもよるので、難しいところです。
けれど、流石に去年購入したヒーターが早くも動かなくなったとなると、困りますよね。ましてや、つい数ヶ月もしくはひと月前に買ったヒーターが動かなくなるなんてどういうことなんだ!って。
それにはいろんな原因がありますので、今回はそれらについて、説明していきましょう。
目次
ファンヒーターの換気ランプが頻繁に点灯する原因はコレ!
原因はシリコン? それだけじゃない!
ファンヒーターを点けたらほんの20分〜30分ほどで、換気ランプが点灯して動かなくなってしまった。そんな時に考えられるのが「シリコン」だと言われます。
ファンヒーターには熱が正しく作動しているか感知する為のセンサーがあるのですが、これにシリコンが付着し、ちゃんとう作動していないため、センサーが誤作動を起こすようになっているのです。
と、お店の方も言いますし、ネットでもそう書いてありますが、ちょっとだけ面白い情報があります。
確かにシリコンによる誤作動は多いそうです。シリコンが付着している特徴として、ヒーターの吹き出し口などが白くなります。
けれどこれ、実はシリコン以外にも原因が考えられるらしく、ひとつが「異常燃焼」と呼ばれる、空気が入らずに燃焼した灯油の成分なのだそうです。
他の原因は極めて単純
強い燃焼による焼き付けで、白くなっている可能性があり、と。また、他には単に「ホコリの燃焼」によるものです。
つまり、「パッと見で白くなっているから、シリコンかなぁ」というのは間違いで、ホコリなどのススであるかも知れないそうです。
こちらの見極めは、お湯を絞った雑巾で磨いてみてください。取れたらただの埃なので、ちゃんと換気してヒーターが埃を吸わないように注意してあげればいいのです。
取れない場合はシリコン、もしくは灯油成分である可能性が大。こちらの場合は、お金は掛かりますけれど修理を頼むのが確実でしょう。
ちなみに埃が溜まっている場合はもちろん、シリコンにしても個人での清掃も可能らしいです。こちらは動画などを参考に、もし自信があるなら、やってみるとイイかもしれません。簡単と言えば簡単みたいですよ?
▼自分で出来る!ファンヒーターの分解清掃 DIY fan heater cleaning
「シリコン成分」ってなに??
「シリコン」ってどんなメリットがあるの?
さて「換気ランプの原因はシリコンだ!」と、お伝えしていますが、では、そのシリコンとは何でしょう。
ほとんどの場合、豊胸手術か何かを思い浮かべるのではないでしょうか? でも、実はこのシリコン成分って、すっごく身近な物なんです。
シリコンは無色無臭で、撥水性、つまりは水を弾く効果があります。他にも耐油性・耐酸化性・耐熱性が高くて、不導体といろんな効果があり、これらは日常のいろんな製品に使われているのです。
身近な「シリコン」って?
その代表が、柔軟剤。繊維によく馴染んで、摩擦係数もちいさくしてくれる効果があるため、洗濯物をふんわりしあげる柔軟剤にはもってこい。実は同じ理由で、ティッシュやリンスにも使われているのです。
他にもヘアスプレーや、アイロンで使うスプレーのりなど。日常で使われるスプレータイプの物にはシリコンが含まれていると考えても間違いないでしょう。
さらには化粧品。伸びがよくべたつかない化粧品は、まさにシリコンの賜物。そのすべてに使われていると言っても過言ではなく、こうした様々な物の中に、シリコンは使われているのです。
なので、知らず知らずファンヒーターの近くでこれらを使用すると、空気中のシリコンをファンヒーターが吸い込んでしまい、塵が積もってセンサーを覆ってしまうことで、誤作動へと繋がるわけですね。
シリコンによる故障を防ぐ! 対処法とは?
まずできることから
ファンヒーターが誤作動を起こす原因は、埃(ほこり)などもありますけれど、多くはこのシリコンによるものです。
これを防ぐためには簡単に、ヒーターの近くに化粧品、スプレー関係、洗濯物を近づけない、という工夫が必要になります。
お風呂上がりにヒーターで温まる、身体を乾かそうとするのも、できれば止めた方がいいでしょう。
ファンヒーターの周りにはもともと多くの物を置かないのが一番なのですが、これらは最も近付けてはならない物なのです。
忘れちゃいけない一番の対策
そして、一番の対策と言えば、やはり「換気」です。シリコンは直接ファンヒーターに付着するのではなく、あくまで空気中の成分となってヒーターに吸われる事が大きな原因となるわけです。
なので、こまめな換気を心掛けて、空気を常に綺麗なものへ入れ替えておけば、こうした故障は防げます。もちろん、埃が溜まる事もないので、いろんな故障の原因の対策にもなりますね。
寒い時期に温かい空気を外に逃がしてしまうのは残念ですし、なにより身体が冷えてしまいそうですが、健康の為、機械の為、まずは換気を心掛けましょう。
換気ランプが点灯する理由と対処法 まとめ
いかがでしたか? 基本的にはシリコンが誤作動の原因であり、多くの場合はそれで間違いないようです。ただ、ちらりとご紹介したとおり、必ずしもシリコンが原因となるわけではありません。
お湯を絞った布で磨いてみて、判断。と言いましたが、単純に普段の私生活からも、埃が溜まったのか、はたまたファンヒーターの近くに化粧品や洗濯物を持ち込んだかでも、当たりは付けられますよね。
なにもしてないのに、使って数ヶ月から1年ほどで故障した場合、単に換気不足で埃が溜まっている可能性もあります。まずは埃か、それとも白い油性分か、見分けられるようにはしたいですね。