最近の夏休みの宿題には俳句があるんですね。
言われてみれば私(筆者)が子どもの頃にも、交通安全や新年の抱負など、いろんな場面で五・七・五を作っていました。
さらに私(筆者)の街では、七夕やお盆などいろんな場面で、アーケード街に子ども達の俳句が飾られるのです。
今回は宿題のヒントとして……
を訊ねられたものですから、ちょっと気になったんですよね。
そこで、調べてわかったお馴染みの言葉から、「こんな言葉があるんだ!」と思わされる面白季語など、ご紹介していきたいと思います。
目次
夏の季語ってこんなにあるの?
夏の定番の季語一覧
夏の季語の定番。よく耳にする言葉などを中心に、まずは見てみましょう。
たくさんあるので、ズラリと並べていきますね。
ざっと見てもこれだけ。もちろん、ここではご紹介しきれないほど、もっともっとたくさんの季語があります。
こんなモノも?意外な夏の季語
それからいろんな季語を見ていると「夏っぽくないのに実は夏の季語だった!」という意外な物も発見できました。
その一部をご紹介していくと……。
カニと言えば冬のイメージが強かったのですが、なんと夏の季語になっているみたいなんですよね。確かに、川蟹は田舎だとよく見た覚えがあります。
「香水」
こちらは夏だけではなく、どの季節にも当てはまるように感じるので、夏の季語だと言われてしまうとびっくりですよね。
「汗」
それから汗。なるほどな! とは思ったのですが、まさかこれも季語だとは思いませんでした。ちなみに汗にまつわる単語はほとんど夏の季語になるみたいです。
「コレラ」
コレラと言えばあのコレラなのかなと思うのですが、まさかこんなものまで夏の季語になっているなんて、という感じですよね。
他にも一覧を眺めていると、いろんな面白い発見があるかもしれませんね。
また、後程もいろいろご紹介したいと思いますが、夏の季語を使った俳句を紹介してくれている動画がありましたので、こちらも参考にしてみてくださいね。
▼夏の俳句「夏休み」3
長い季語はどうしたらいい?俳句つくりのポイントとは
「アイスクリーム」じゃ長すぎる!
例えば「アイスクリーム」が良く例に出されるのですけど、これ、季語として使うには長いんですよね。
子ども達にも人気のアイスクリーム。美味しいアイスを題材に俳句を作ってみたくても、俳句のルールである「五・七・五」の形に整えるには困り物です。
ではどうしたらいいでしょう?
まず簡単なのが、もう既に言葉にしてしまったのですが、「アイスクリーム」とそのまま使うのではなく……
と短くしてあげればいいんですよね。
でも、「カーネーション」のように、短くできない物はどうしたらいいのか。
その場合よく見られる使い方が、一番最後の「五」の部分にもってくるやり方です。
○○○○○
×××××××
カーネーション
つまり「字余り」となるわけですが、これも一つの表現ですので、十七音の縛りに囚われ過ぎず、使ってみるのも大事ですよ。
「俳句」と「川柳」の違いって?
俳句を作るポイントとして。ちょっとだけ確かめておきたいのが、俳句の兄弟とも言える「川柳」とごちゃごちゃになっていないか? というものです。
ではあらためて、俳句というのはどういうものなのか。
俳句とは……
と言われています。
逆に川柳は、人を対象にすることが中心となるんですよね。この違いは松尾芭蕉の有名な俳句で説明されています。
古池や 蛙飛びこむ 水の音
<川柳>
芭蕉翁 ぼちゃんといふと 立ち留まり
どちらもカエルが池に飛びこんだ音を、松尾芭蕉が聞いていたという事を詠んだものです。
ただし俳句の方は「カエルが池に飛びこんだ様子」その情緒を詠んでいますが、川柳は芭蕉の様子を茶化して伝えています。
これの、自然の出来事に目を向けるか、人の様子を見るかというのも「俳句」と「川柳」を分けるうえで大事な要素になるのです。
まとめますと……
この三点が、俳句を作る上で大切なポイントになるわけですね。
先輩たちが作った俳句を見てみよう!
では最後に、実際にどんな夏の俳句があるのか。動画でもご紹介しましたが、あらためてご紹介しておきたいと思います。
小学生・中学生・高校生の宿題など、ぜひ参考にしてみてくださいね。
他に子どもっぽくて面白い、川柳の形式も。
ここで挙げた句から、いろいろと参考にして、宿題などに役立ててみてはいかがでしょうか?
夏の季語一覧「花鳥風月」や動物など俳句に使えるコツ まとめ
いかがでしたか? いろんな季語がありまして、今回ご紹介出来なかったものや、普段はあまり見かけない単語などがたくさんあります。
他にも、夏にまつわるものでしたら、ほとんどが「夏の季語」であると思って間違いありません。
あとは、「俳句」か「川柳」か。意外にも、季語が2つ以上入っていないか? など注意するポイントはりますが、まずはルールに縛られ過ぎず、思い思いの句を詠むのが大切なのではないかなと思います!