毎日毎晩、深夜にトラックを走らせてがんばる運転手の方々は凄いですよね。

私(筆者)も友人がその業界に勤めているのですが、東京へ大阪へ、いつも大変そうで体調管理が大丈夫なのか心配になる程です。

運送会社は格安で商品を届けるサービスを展開したりしますが、それだけ、短時間で物を運ぶ現場は苦労の連続だそうで、愚痴を聞いたりする事もあります。

そんな忙しい彼ら。夜間に高速道路を走るにしても、もちろん睡眠休憩は重要です。眠気は事故の原因になりますし、危険ですよね。

「でも、彼らはどこで寝ているのだろう?」

そう思ったんです。やっぱり運転席かな。それともシートの裏?

私(筆者)は子どもの時、奇しくもトラックに乗る経験がありまして。シート裏には子どもには刺激的だった本が置いてあるくらいに、見事なスペースがあった事を覚えているのですが……。

実はトラックの天井に、驚くべき超快適空間が広がっていたのです! 今回はその真実をお伝えしましょう。

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運転席の天井にあるVIP空間の真実とは?

えっ?それ寝室なの!?

これは今、Twitterなどでも話題になっています。

皆さん、大型トラックの運転席がある部分――通称「キャビン」と呼ばれる部分なのですが、この真上に謎のパーツが付いているのをご存知でしょうか?

これです。

このパーツですが、一見「空気抵抗を減らす為なのかな?」なんて思ってしまいますよね。いえ、単なるデザインだと思う事も少なくないでしょう。

「ルーフ」と呼ばれるこのパーツ。

この何の変哲もないパーツなのですが、実は、トラック運転手が使う超快適なVIP空間というのが、この中にあったのです!

その名は「スーパーハイルーフ」

「ルーフ」だけだと、本当にただの空気抵抗削減のパーツになります。

名称は各社によって異なり……

  • 日野自動車『スーパーハイルーフ』
  • いすゞ自動車『マキシルーフ』
  • 三菱ふそう『スーパーマルチルーフ』
  • となります。

    オプションなので、取り付けるかどうかは購入側で決める事ができるんですよ。

    この「スーパーハイルーフ」。冷暖房完備でコンセントも付いているのでスマホの充電も可能です。

    ちなみに内観はこんな感じです。(「三菱ふそう」の例)


    出典:www.mitsubishi-fuso.com

    もちろんカーテンや、小物入れもあって、寝心地はファーストクラスでゆったり気分。運転手の疲労を少しでも和らげるため開発された空間となっており、その快適さが伺えます。

    ネットの声も…

    「こうなってるのか!」
    「これで旅とかしてみてぇな!!」

    という羨望の声が多く、各自動車メーカーが様々な工夫を凝らし競っているので、今後もっともっと心地いい空間が提供されていく事でしょう。

    では実際に人が入って、どの程度くつろぐ事ができるのか? こちらの動画をチェックしてみてください。天井を開く事もでき、手足をしっかり伸ばせるというのはいいですね。

    ▼日野スーパーハイルーフの居住空間!【キントラ公式】

    夢のファーストクラス装備を搭載した車種はこれだ!

    現場で人気の車種はこれ!

    人気の快適空間となっているルーフですが、もちろん、すべての車種に搭載されているわけではありません。では、各社のルーフを付けられる車種で、どれが人気なのか。こちらもご紹介しましょう。

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    日野自動車 「プロフィア」

    日野の大型トラックと言えばこれ! と言われるのがこの「プロフィア」。カーゴ以外にもトラクターやダンプなどがありますね。

    特定のモデルに限られますが、こちらのシリーズであればスーパーハイルーフ搭載のトラックが販売されているのです。

    いすゞ 「Gカーゴ」

    圧倒的なトラック販売数を誇る「いすゞ」から、同社のマキシルーフ搭載型がこちらのシリーズ。

    信頼と実績の「Gカーゴ」は大型カーゴに求められるすべての実用性を追求したと言われています。

    三菱ふそう 「D WING」

    こちらが三菱の誇る効率と快適さを両立させたスーパーマルチルーフ付きの車種。ワイドな乗降スペースが確保されており、一番の懸念材料である乗り降りも楽々。

    他にも様々な形へ改造対応可能なため、汎用性も高く人気の車種となっています。

    運転手の声はどうなっているの?

    では簡単に、それぞれのトラックに乗ってみて、運転手の方はどんな評価をしているのか? をまとめてみました。

    <プロフィア>
    「これといったマイナスポイントもなく、おすすめの車です。」
    「加速性能がとても快適で、荷物も人も乗せやすい車だそうです」
    「なにより見た目がかっこいい。」
    「高速を一定速度で走る宅配業にはいいのではないでしょうか?」
    <Gカーゴ>
    「ブレーキが効きやすく足回りに信頼が置ける」
    「低速での粘りに欠けるが引っ張ると良くのぼる」
    「他のどのメーカーよりもエンジンの馬力が強い」
    「ただし雪道は注意(エンジンが死ぬ)」
    <D WING>
    「クッションの性能が高く乗り心地がいい」
    「まるで乗用車」
    「ハンドルが軽く、運転しやすい」

    といった具合です。

    ただし、これらの声自体が少ないので、あくまで参考程度に見て貰えると助かります。

    驚愕の事実にネットの反応は?

    皆が言う「知らなかった」

    最後に見ていくのはネットでの反応です。

    Twitterなどを中心に大きな反響を呼んでいるこの超快適空間ですが、では、生の声がどうなっているのかというのも、紹介しておきますね。

    「透明にして寝ながら走りたい」
    「カプセルホテルだ、これ」
    「普通車にも欲しいわこれ」

    としたポジティブな意見。

    それとは別に、

    「知らなかった!」

    この声がもっとも大きいですね。

    そして、その中のコメントに、な、なんと!!!

    「10年以上前からあるぞ、これ」

    との事です。本当に驚きです。

    もちろんこんな辛辣コメントも

    当然ながら、ネットの声はいいものばかりではありません。

    恐らく、実際に乗っている人の声で……

    「夏場はクソ暑いぞ」
    「雨が降ってると音がうるさい」
    「足は伸ばせるけど手が辛い」

    という声。

    その他見ている人の感想として、

    「絶対に運送業者には勤めたくない」

    というものもありました。

    実際にこれらのメーカーによる配慮があっても、まだまだ大変なのは事実。

    ただ、こうした工夫や、ユーザーによる「まだ暑い」「雨の音がうるさい」などの意見が今後の改善に繋がってくれればいいですよね。

    トラックの寝室が天井にある「超快適シート」 まとめ

    いかがでしたか? 10年も前から。あの空間に寝泊まりする機能があったなんて本当に驚かされました。

    もちろん、誰にとっても快適であるかと言われれば難しいですが、中には家に帰らずあの空間で生活していた人もいるのだとか。

    生活できるだけの空間を「すごい!」と感じるか、そうしなければならない運送業界の事情に闇を感じるかは難しいですよね。

    でも、トラックの上にカプセルホテルのような機能が付いている事には本当に驚かされました。

    今後もっともっと、より快適な休憩空間。今でこそエコノミーレベルですが、それが高級ホテルのベッドのようになれば、運送業界も発展に近づくかもしれませんね。

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