師走の音が聞こえ始めると、インフルエンザで休む人が出てきますね。学生の頃は、大人よりもっと「インフルエンザ」という言葉に敏感だったと思います。

それは、「学級閉鎖にならないかなぁ〜?」という淡い期待があったからですね。学生にとって学級閉鎖は嬉しいものです。私もそうでした。毎朝登校すると、欠席者の人数を気にしたりしたものですね。

でも、大人になって、我が子が学級閉鎖で休んでいるのを見ると、子供の時には気にしなかった、「どういう基準で学級閉鎖になるのだろう?」という疑問がわいてきますね。

今回は、そんな疑問に答えるような内容をお伝えします。

学級閉鎖、学年閉鎖、休校になる基準とは?

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調べていたら意外だった

結論から言うと、学級閉鎖になる基準は明確ではないようです。これは、全国の学校ではクラスの人数がバラバラだからです。

仮に、「クラス人数の20%がインフルエンザに感染したら学級閉鎖」と全国統一で決めたとします。40人クラスなら8人ですが、10人クラスでは2人の感染だけで学級閉鎖となってしまいますね。

このような不都合から、学級閉鎖になる全国共通の基準は困難ですが、一応の目安はあります。それは、欠席人数と曜日の2つで決まるようです。

目安になる根拠はどうなってるの?

欠席人数では、学級全体の20%以上、または3分の1以上になると学級閉鎖になり、学年閉鎖や学校閉鎖は、全体の1割の欠席で行うのが平均的基準のようです。

しかし、この基準も曜日によって変動します。例えば、月曜日に基準には満たなくても欠席者が多く、体調の悪そうな生徒も複数いた場合、学校は金曜日まであるので流行を防ぐため学級閉鎖になる事があります。

反対に木曜日や金曜日に、インフルエンザでの欠席数が基準を超えていても、土日を挟んで回復できると考えられる場合は、学級閉鎖にならない事があります。このように、学級閉鎖や学年閉鎖は、人数だけではなく曜日も基準となります。

しかし、インフルエンザによる学級閉鎖の社会的影響ってこのくらいのレベルなんですね……この動画で感じて見てください。

▼インフルエンザに注意 学校では学級閉鎖

閉鎖や休校は誰が決めている?

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そりゃ校長先生でしょ…えっ違うの?

インフルエンザの学級閉鎖や学年閉鎖は、その学校の校長先生が行います。と言えば、皆さんは「やっぱり」と納得するのではないでしょうか。私もそう思っていました。

ところが、それは昔の話です。昔は、学級閉鎖にする決定権を校長先生が持っていました。

かつて、校長先生は、インフルエンザによる欠席人数が基準に達しているか確認し、他の生徒の様子を見てから、学校医や教育委員会に相談し、自ら閉鎖にするかどうかを決めたんですね。

実は教育委員会が学級閉鎖を決めている!

上記の場合、同じ地域の学校でも学級閉鎖になる基準かバラバラになってしまうという恐れがあるため、学校保健安全法の一部が改正されました。

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現在では、校長先生が教育委員会に報告して、学校医と相談しながら最終的には教育委員会が決めることになっています。

ただし、私立学校の場合は、決定権は校長先生になります。

習い事など学校以外の用事に外出するのはアリ?

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「自宅待機」の意味とその理由

インフルエンザによる学級閉鎖や休校の期間が土日を含めて7日間ある場合、自宅待機してい子供達はどうしたら良いのでしょう? 自宅待機というのは、インフルエンザの症状が出ていない子供が家にいることを示します。

「子供は何ともないのだから外に出ても大丈夫かな?」と思いがちですよね。しかし、インフルエンザによる学級閉鎖や休校の意味について考えてみてください。

学校でインフルエンザが流行しているから学級閉鎖になる訳で、子供がそのクラスや学校にいたということは、今は大丈夫でも感染している可能性があるのです。

学級閉鎖だと学童もいけない

学級閉鎖になると、実は学童も通うことができません。

これは学童自体が決めているわけではなく、役所からの指導により学童に通わせてはいけないことになっているのです。

両親が共働きの家庭は、どちらかが子どもを見なくてはいけなくなり大変ですよね。。

夫婦で乗り切る、じじばばに頼る、同じクラスのパパ・ママに頼る、シッターを雇うなどで学級閉鎖を乗り切りましょう。

可能性を断ち切るのがマナー

外出して、知らずにウィルスを撒き散らすことになっては困ります。ですから、子供が元気だとしても、学級閉鎖期間中は自宅で安静にして過ごす事が大事なのです。

塾などの習い事も、休むことがマナーになると思います。同じ教室に通っている他の子供にうつしてしまう危険性が高いですし、父兄同士のトラブルにもなりかねません。

学級閉鎖や休校になる場合、学校の先生から外出や習い事、自宅学習などについて注意があると思いますので、学校の先生の指示に従って過ごすのが一番ですね。

また、インフルエンザでの自宅待機の過ごし方に関しては、こちらの記事でも詳しく解説していますので、参考までにご覧ください。

インフルエンザによる学級閉鎖 まとめ

いかがでしたでしょうか? 私が中学生だった時は、36人のクラスで6〜8人がインフルエンザだと学級閉鎖になりました。

この例では、記事に書いたように、クラス人数の20%が感染したら学級閉鎖ということになっていますね。

私が中学校の時は、学級閉鎖を校長先生が決めていたのでしょうか? 今は教育委員会が決めているというのは知らなかったです。

インフルエンザで学級閉鎖や休校になったとき、皆さんのお子さんはどうされているでしょうか? 記事にもあるように、インフルエンザ予防の観点から、常識ある行動をとりたいものですね。

あと下の「関連記事」にも、インフルエンザ対策に関するお役立ち情報を載せていますので、併せてご覧ください!

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