インフルエンザの感染経路。小学校や中学校、こどもの頃からも、インフルエンザについてはいろんな知識を習って来た事だと思います。
私も昔によく聞いたのが、「咳やくしゃみをすることで、空気中にインフルエンザの菌がバラ撒かれ感染しちゃう」という話。マスクが欠かせないのは当然ですよね。
そんなインフルエンザの感染経路はいろいろあるのですが、ちょっと気になるのが食事の話。つまり「感染者と同じ食べ物を食べたり、いっしょに食事をすると、やっぱり感染するのかな?」という疑問ですよね。
また家族がインフルエンザにかかる事もあります。すると、家族で食事をする時どうしたらいいのか、気になっちゃいますよね。そこで、インフルエンザは食事から感染するのか? 詳しく調べてみましたのでご紹介します!
目次
インフルエンザは食事から感染するの?
食事からの感染の可能性
いきなり結論から言うと、食事からも……
感染します。
理由ですが、インフルエンザの怖い所は、感染力の強さというを聞いた事があるでしょうか?
例えば、職場によっては「もしインフルエンザにかかったら、どんな理由があっても会社には来るな」と厳命されるところもあるでしょう。これは、それだけインフルエンザの感染力が強く、少し時間を一緒に食事をしただけでも感染するからなのです。
とにかく強い感染力
それだけ強いインフルエンザ菌。インフルエンザに罹っている人と食事をする場合、当然、同じ食べ物を食べると、それだけで菌が感染する恐れがあります。
詳しくは次の項目でご紹介しますが、お母さんがインフルエンザにかかって、そのまま食事を作ると、それだけでも感染の原因に繋がる事だってあるんですよ。
インフルエンザにはいったいどんな感染経路、そしてどれだけ感染する力が強いのかを、動画でチェックしながら、その詳細について見ていきましょう。
▼インフルエンザの主な感染経路って知ってますか?
3つの感染経路
感染力が強く、怖いインフルエンザ。その感染経路は大きく分けて、3つあります。
1. 飛沫感染
一番ポピュラーなもので、咳やくしゃみ、その際に少なからず唾液などの飛沫が飛び散りますよね。これを吸い込んでしまい感染するものです。
咳で約3メートル、くしゃみで約5メートルも飛散すると言われています。また、お喋りしているだけでも飛沫感染の恐れがあるのです。食事中の家族団欒にも、インフルエンザ菌はアナタの傍に忍び寄っているかも…。
2. 空気感染
こちらも空気による感染であり、別名「飛沫核感染」とも呼ばれ、飛沫感染と似ているのですが、厳密にはちょっと違うんです。
こちらは一度空気中に飛散したインフルエンザ菌が乾燥、蒸発し、微粒子(飛沫核)となって空気中に浮かんでしまいます。それを吸い込むことで感染するのが、空気感染なのです。
病原性を保持したままの浮遊時間は長時間に亘り、空気の入れ替えが必要だと言われる原因ですよね。
また、乾燥した空気だとウイルスが元気に空気中を漂います。冬場に大流行する原因でもあります。感染を拡大させない為には、湿度を保ち、防止するといいでしょう。
3. 接触感染
今回の例で言えば、食事による感染の原因となるのがこちら。例えば、感染者がくしゃみを、手で覆って防いだとします。そうすると、手や口にはたくさんのインフルエンザ菌が着いている状態になりますよね。
これに直接触れることで感染してしまうのが「直接接触感染」。もう1つ、感染者が包丁や鍋など、器具を使った際、それにウイルスが付着する事によって他者に渡るのが「間接接触感染」と言って、これが食事における感染リスクを高める原因となるわけです。
同じ食べ物を食べるだけでも、感染者の箸が触れた食事にウイルスが移っている可能性は十分にあります。また、お皿やコップも同様で、接触感染の原因となるわけですね。
3つの感染経路ですが、それらは日常どんな場面にもありふれた経路ばかり。気にしすぎると、とてもまともな生活をできない場合が多く、基本的に知識として持っても警戒しないのがほとんどでしょう。
必ず感染するわけでもありませんし。私も、結構無視していっしょに食事をしたりします。ただし、リスクとして存在する事は、念頭に置いておかないといけませんね。
知らぬうちに保菌者になっているかも
改めて知る恐怖
これだけの感染経路があるのですから、当然、いつの間にかウイルスを貰っていると言うのも珍しい話ではありません。
ちょっと近くのスーパーに買い物に行っただけでも、インフルエンザにかかってしまったという話はどこでも耳にするものです。
また、菌をもっていてもすぐ発症するわけでもないので、これがインフルエンザの怖いところでもあります。
となると、団欒(だんらん)の時はもちろん、食事を作る時だって、間接接触感染が怖くなっちゃいますよね。
無理なくできる! インフル対策
でも、ご安心ください。例え知らず知らず保菌者になっていたとしても、対策さえしていれば感染の心配はなくなります。
その簡単な対策として、基本的にインフルエンザウイルスは熱に弱く、加熱する事で殺す事ができます。これはどんな菌にも言えることですよね。
特にインフルエンザが流行りやすい冬場は、温かい食べ物を作る事で、そうしたリスクを抑えることに繋がります。
また、初歩的ではありますが、手洗いうがいをしっかりすることが大切です。上でも説明しましたが、感染の条件には乾燥した空気というのもあります。手洗いうがいは除菌する為には最大の効果を発揮してくれます。
当然、加湿器なども有効です。部屋の湿度を保ってあげるだけでも、ウイルスは上手く飛ぶことが出来ず周りへの感染を防いでくれるのです。
ちなみにインフルエンザに感染してしまった場合、感染期間はどれくらいなのでしょうか? こちらの記事で解説していますので、合わせて読んでみてください。
インフルエンザは食事からも感染するの? まとめ
いかがでしたか? 知っている人も多かったとは思いますが、インフルエンザはいろんなところから感染してしまいます。
特に乾燥しやすい冬場はこれが顕著で、気を抜いたら犬の散歩に出かけているだけでも、空気感染の為かインフルエンザにやられてしまうなんてこともあるんですよ、というのは経験談です。
食事中は特に、家族で食べる場合はもちろん、時間を空けて食べたとしても、やっぱりウイルスの感染は防げませんからね。
もし、家族の誰かがインフルエンザにかかった場合は、可愛そうですが、一家全滅の危機に陥らない為にも5日間くらいは食器や飲食物などを共有しないようにしましょう。
でないと、何週間もインフルエンザ菌に悩まされる事に、なりかねませんよ?
あと下の「関連記事」にも、インフルエンザ対策に関するお役立ち情報を載せていますので、併せてご覧ください!