数年前のことです。私の知人は、寸前のところで子供をインフルエンザで重症化しそうになった経験をしました。

それは、子供がインフルエンザにかかった時点で、どこの小児科が良いか迷ってしまい病院に連れて行くのが遅すぎ、子供をインフルエンザ脳炎にかかる一歩手前の危険に遭わせてしまったというものでした。

当時子どもは5才でしたから、慎重に小児科を選ぼうとした両親の気持ちも分かりますが、この場合、両親はどうすれば良かったのでしょうか?似たような経験をした人は、世の中に多いのかも知れませんね。

今回は、こういう人へのメッセージを込めて、インフルエンザの受診に関すること、受診するところは内科? 耳鼻科? はたまた小児科? ということをテーマにしてみました。

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そもそも耳鼻科でインフルエンザの受診はできるの?

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実は耳鼻科の方がいい?

耳鼻科でインフルエンザの治療は可能です。耳鼻咽喉科は風邪や喘息の専門と言っていい訳で、名前の通り耳と鼻喉の専門ですから、インフルエンザによる鼻水や喉の痛みも診察と治療を行います。

インフルエンザの症状が出た場合、多くの人は内科に行きますね。それも正しい選択です。

内科はオールマイティーな医療知識を持った専門科なので、初診の時に患者の症状がどんな原因で起きているかを判断し、適切な治療を受ける為の診察をしてくれます。

つまり、内科は医療処置の入り口だと思えば良いでしょう。

もちろん内科でも受診は可能

内科は病気の状態を初診し、適切な診療科を紹介したり治療をしてくれます。

内科でも、インフルエンザであれば抗インフルエンザ薬は処方できます。

喘息患者がインフルエンザになった場合
→応急処置をして呼吸器内科
喉の腫れや鼻に問題がある場合
耳鼻咽喉科

このような形で状況に応じて診療科を紹介するんですね。

つまり、耳鼻科でも内科でもインフルエンザの受診は可能ですので、自宅から一番近いのが内科か耳鼻咽喉科かで行き先を選べば良いでしょう。

こちらの動画でもインフルエンザの受診について、詳しく解説されていますので、ぜひ見てみてください!

▼インフルエンザ 西新宿 耳鼻科 耳鼻咽喉科 新宿駅前クリニック内科

インフルエンザが自分で見極められる?

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おさらいしよう! インフルエンザの諸症状

普通の風邪の初期症状は次の流れが一般的ですね。

1. 鼻水、咳、くしゃみなどがある
2. 発熱や頭痛などの症状の進行がゆっくりと始まる。
3. 悪寒が少なく、関節痛などの全身症状がない

これが一般的な風邪の特徴です。

これに対してインフルエンザは……

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1. 突然、高熱や強い悪寒が始まる。
2. 頭痛、筋肉痛などが起こる。
3. 急激に症状が悪化する。

このように風邪と違って、38度以上の高熱と合わせて関節痛・倦怠感・悪寒といった全身への強い症状が出ます。

風邪のように、鼻水や鼻づまりなどの初期症状がなく突如襲ってくるので、これが判断する際の初めのポイントとなります。

ヤバい……と思ったら

普通の風邪とインフルエンザの区別は、症状の出方の違いを初期の判断材料にすることが大事です。普通の風邪とは違うと感じたら、すぐに医療機関を受診しましょう。

なぜなら、インフルエンザ発症から48時間以内に治療をスタートさせないと重症化させてしまう可能性があるからです。

インフルエンザは感染してから1〜3日という短い潜伏期間を経て発症します。インフルエンザウイルスは、症状が出てから2、3日後に最もウイルス量が多くなるので、それまでに抗インフルエンザ薬でウイルスの増殖を抑えることができれば、重症化を防ぐことができるのです。

子どもの場合は小児科? 内科? 耳鼻科?

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診療科を選んでる場合じゃない!

子供にインフルエンザの疑いが生じた場合、「小児科と内科のどっちがいい?」などと躊躇する必要はありません。耳鼻科も含めて、どこでも良いと思います。一番近くにある病院ですぐに診てもらうようにしましょう。

なぜなら、インフルエンザにかかった幼児(主に1〜5才)は、けいれん、意識障害、異常行動などの急速に進行する神経症状が起こる場合があるからです。

さらに、血管が詰まったり、多くの臓器が働かなくなり、その結果、命に関わる重篤なインフルエンザ脳炎や脳症になる場合もあります。

医師の判断に素直に委ねろ!

内科などでも、それに対する診察と応急治療はすぐにされるはずですから、まずは、早く治療をして重症化させないことが重要です。それから、小児科で専門的に治療をするかどうかは、初診担当の医師の判断に任せましょう。

お母さんであれば、子供からインフルエンザが感染する事もありますから、親子でインフルエンザ治療を小児科で受診している人もいるでしょう。

子供以外の家族がインフルエンザにかかってしまったので、子供に予防治療を施すために小児科を受診するのも良いかもしれませんね。

ちなみに予防接種したのにインフルエンザにかかってしまった……。という方もいると思いますが、こちらの記事で効果が出る期間などをまとめていますので、興味がある方は合わせて読んでみてください。

インフルエンザと普通の風邪の違い まとめ

いかがでしたでしょうか? 普通の風邪とインフルエンザの違いは、とにかく初期症状にあることがご理解できたと思います。

そして、インフルエンザの場合には、内科、耳鼻科、小児科といった診療科を迷う必要はなく、身近な病院でできるだけ早期治療に務めることが大事なのですね。

インフルエンザと普通の風邪の違いを知っておくことは、単なる知識ではなくて、インフルエンザである場合には、病を重症化させないための大切な知識なのですね。

急な高熱が出て悪寒が走るようなら、とにかく早く医療機関で受診するようにしましょう。

あと下の「関連記事」にも、インフルエンザ対策に関するお役立ち情報を載せていますので、併せてご覧ください!

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