皆さん、こどもの日にはお馴染みの童謡で、こいのぼりって、ありますよね。

これの歌詞で、子供心にこんな話をしたことはありませんか?

「なんで『お父さん』と『子ども』だけなの?」
「お母さんだけ別居中なの?」
「家庭崩壊してる!」

ふと私(筆者)がこの歌について思い出した時、嗚呼、子どもながらにそんな残酷めいた事を言っていたなぁ、と。

ただ、それが気になるのは本心なんですよね。なんでお父さんと子ども達だけなのか。男の子の日だから女の人はいないのかな?

なんて、気になって調べたら、面白い事実が出てきました。今回はそんな童謡『こいのぼり』のおもしろ情報をお伝えしていきたいと思います。

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「まごい」と「ひごい」の隠された真実

そもそもこいのぼりは「まごい」だけだった!

童謡『こいのぼり』に出て来る、この「まごい」と「ひごい」

この歌は昭和になって出来たのですが、こいのぼり自体はもっと古く、江戸時代からありました。

ですが、当時のこいのぼりには今のように、沢山の鯉は泳いでなく、実は黒の真鯉一匹だけを空に泳がせていたのです。

その理由は、当時「端午の節句」に武士の家系にて……

男児の出世や成長を願う風習

に由来します。

こどもの成長を祈る為の物なので、力強い鯉一匹を泳がせていたのです。つまり「まごい」は、はじめ、子ども達そのものの事だったんですね。

「ひごい」の知られざる真実とは?

歌の中で……

大きい「まごい」はお父さん。
小さい「ひごい」はこども達。

という風に歌われています。

でも、歌が出来る前の時代、明治の時はそうではなかったのです。

この「ひごい」は明治になって、「まごい」の対になるように揚げられるようになりました。つまり夫婦として飾られていたのです。

なので、こいのぼりの中には黒い真鯉と赤い真鯉の他に、青やいろんな色の鯉が泳いでるのを見た事はないでしょうか?

本来であればこの他の鯉たちが子どもだったのです。

  • 青は男の子。
  • 他は女の子。
  • こうして各家庭に合わせて、いろんなこいのぼりを飾っていたんですね。

    いまではこんなに大家族に。5月になれば、いろんな地域で、この動画のようなたくさんのこいのぼりを見る事ができるでしょう。

    ▼KOINOBORI こいのぼり

    歌詞から外されたお母さん…その理由とは?

    「レディーファースト」が皆無だった時代の名残

    明治に登場した時は「ひごい」がお母さんでした。しかし、童謡「こいのぼり」では子ども達になり、お母さんが出てきません。

    では、なぜ「こいのぼり」の歌詞にはお母さんがいないのか。その答えはまず、当時の時代背景にありました。

    昭和初期と言えば、まだまだ女性の地位が低い頃です。戦前なので、男尊女卑の考えも根強い時代ですよね。

    そこで、こいのぼりが子どもの為にある事から、父親と子どもになったという風に言われています。

    「端午の節句」の意外な事実とは?

    そして、調べてみるともうひとつ面白い説がありました。

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    それは端午の節句が……

    そもそも女性の為の行事であったこと

    が理由だというものなのです。

    端午の節句は中国から日本に渡って来た物なのですが、これは5月になり、田んぼで作業をする女性達の為の文化だったのです。

    つまり……
    子どもの日にお母さんは田んぼに出掛けるため、その日に子ども達と遊んであげるのはお父さんの役目であった
    という事なんですよね。

    それが歌に反映されて、お母さんは別居中でも離婚したわけでもなく、ただ田んぼに出掛けているので、一緒に泳いでいるのがお父さんと子ども達になったというものなのです。

    これが正しいという資料はありませんが、ただ、面白い解釈ですよね。

    鯉のぼりのキモ「吹き流し」を徹底解説

    「吹き流し」の本当の意味

    最後に「吹き流し」について見てみましょう。

    この「吹き流し」というのは、こいのぼりのてっぺんに付けられた、カラフルなヒラヒラの飾りの事です。

    これにどんな意味があるのか、知らない人も多いのではないでしょうか?

    この吹き流しですが、実はこれも中国の五行説に関わりがあったのです。

    これは戦国時代から魔除けとして使われる物で、戦が終わった後『災厄が来ないように』という祈りと共に飾られる物でした。

    そこから、子ども達に悪い事が起きないよう、健やかな成長を祈ってこいのぼりでも掲げられるようになったのです。ちなみにこれ、七夕飾りなどでも見る事ができるんですよ。

    また、カラフルな色には五行を表す意味があり、

    赤→火
    青→木
    黄→地
    白→金
    黒→水

    となっています。

    それぞれが五行に基づいた方角を守っており、子どもの成長を見守ってくれるのです。

    ●●に気づいてもらう為の目印にも

    もう一つ大事な役割が……

    我が子を一番先に、神様に見て貰うため

    です。

    当時の日本では、こうした季節の節目には神様が天から降りて来て子どもを守ってくれるのだという考えがありました。

    そこで、少しでも早く神様に気付いて貰う為の目印として、派手な色をした吹き流しを掲げるようになったとも言われていますね。

    こうした風習もやはり、端午の節句以外のところでも見る事ができます。

    また、こいのぼりを飾る為の長い竿

    これも、神様が天から降りてくるのに使われるのだと思われており、どの家もどこよりも高いこいのぼりを揚げるよう競争していたみたいです。

    ちなみに鯉のぼり全般の知識や意外な事実については、別に記事を書きましたので、興味があれば併せてどうぞ。

    こいのぼりの歌詞にある「まごい」と「ひごい」まとめ

    いかがでしたか? どうして「まごい」と「ひごい」がお父さんと子ども達だったのか。これは長年の疑問でもありました。

    ただ本来であれば、こいのぼりは家族の人数分揚げる事も出来るので、「まごい」と「ひごい」に縛られる事はありません。でも、歌詞にする為には仕方がなかったのでしょうね。

    その中でも5月は女性が働く為の行事で、お父さんが子ども達と遊んでくれているのだ、という説。

    これがちょっと可愛らしく、そんなに古くからこいのぼりはイクメンとして頑張っているのだと思うと、なんだかほっこりしてしまいました。

    あと下の「関連記事」にも、鯉のぼりや端午の節句の由来に関する情報を載せていますので、併せてご覧ください!

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