「こいのぼりってなぁに?」
小さな子ども達からそんな風に聞かれた事はありませんか?
鯉のぼりと言えばこどもの日に欠かせないメインの飾りですよね。でも、これを上手く説明する為にはどんなポイントを押さえたらいいのか解らない方も、多いのではないでしょうか?
私(筆者)も最初は、「鯉のぼりは鯉のぼりだもんなぁ」と考えるくらいで、言葉に詰まったものです。
そこで、子ども達に教えるにはどんなポイントに注意すればいいのか? また、鯉のぼりの由来や意味など、あらかじめ知っておきたい情報をお伝えしていきたいと思います。
目次
子どもに教える時は3つポイントはこれだ!
なんの為に揚げるのかを教えてあげよう
まずは「なぜ鯉のぼりを揚げるのか」。
肝心のその理由ですが……
まず、これが1つ目のポイントになります。
中国の故事、鯉が成長して大きな龍になるお話しがあります。そこから、自分の子どもが立派な大人に成長できるようお祈りを込めて、鯉のぼりを飾るようになったのです。
まずはそれを伝えてあげましょう。
いつから揚げるようになったの?
鯉のぼりを掲げるようになった起源は江戸時代になります。
江戸の武士たちが、先程も伝えたように子供の成長を祈って、家に大きな鯉ののぼりを揚げるようになっていたんですよね。
当時は大きな鯉のぼり1匹を飾っていたようです。
どこよりも大きく、そして高い鯉のぼりを揚げられるかなどを競っていたらしく、そういうお話しもしてあげると、子ども達には面白いかもしれませんね。
お母さんはいないの?
もうひとつ、子ども達によく聞かれる疑問があります。
それが音楽の授業などで「こいのぼり」を覚えて帰ると、
という、とても素朴な疑問です。童謡「こいのぼり」にはお母さんが登場しないからですね。
でも、本当は真っ黒な真鯉(まごい)がお父さん。赤い緋鯉(ひごい)はお母さん。
その下に飾られる青やピンクの鯉が、子ども達であるというのが、今の一般的な認識となります。なので、ちゃんと家族みんないるのだという事を伝えてあげると、良いかもしれませんね。
それから、鯉のぼりについてネットで調べると、埼玉県に世界一のジャンボ鯉のぼりがあるそうです。動画でも見る事ができますが、一度生で見せてあげると、子ども達も大喜び間違いなしですよ!
▼世界一!ジャンボ鯉のぼり!~埼玉県加須市~
意外な事実!? 本当の意味はこれだった!
こどもの日は男の子の為だけじゃない!
さて、子ども達にとってのこどもの日。こどもの日は男の子の節句と言われ、よく見かけるのが女の子がちょっと寂しそうにしている姿です。
もちろん女の子には女の子の節句、ひな祭りがあります。男の子達もやっと自分達の節句が来たのだと喜ぶ姿を親心に見ていると、これはこれで仕方のない事だと言えますよね。
でも、そんな女の子達に朗報です!!
実は端午の節句、5月5日のこどもの日は、男の子の為ではなく本来……
だったんですよ。
その理由を次から説明していきます。
端午の節句は働く女の子の為にあった
これは今に続く、こどもの日の風習が出来る前、奈良時代くらいの日本でのお話しです。
元々5月には、田植え前に女性が身体を清める「五月忌み」という風習がありまして、中国から渡って来た端午の節句はこの文化に結び付けられて日本に伝わりました。
つまるところ本来端午の節句は……
だったのです。
ただ、これをそのまま詳しく子どもに話しても、よくわからないですよね。
なので代わりに、
と教えてあげるとイイですよ。
女の子達も、のけ者になりませんし何より一年に一回でもご褒美の日があるだけで、普段からいろんなお手伝いをしてくれるようになります。
親としても大助かりなので、ぜひ「働く女性の為の日」という本来の文化に近い意味を教えてあげると、いいかもしれませんね。
鯉のぼりの色にはこんな意味もあるんだって
家族によって色が違う!
鯉のぼりは、色によって様々な意味が込められています。上の方でチラリと出しちゃいましたが、こちらも詳しく見ていきましょう。
まず「真っ黒な真鯉」。
鯉の中で一番上に飾られる大きな鯉は、お父さんです。現代の風習だと鯉のぼりは家族を表す事が多く、一家の大黒柱であるパパがこれになるわけですね。
次に「真っ赤な緋鯉」。
こちらはお母さんですね。お父さんよりちょっと小さい鯉ですが、ご家庭によって、お母さんの背の方が高い場合などは、大きさを変えてみても面白いかもしれません。
それから、下に飾られる「青い鯉」。
これは男の子を表すと言われています。女の子はピンクの鯉があるんです。
実は最近の鯉のぼりだと、他にもいろんなカラーの鯉があるんですよね。
子ども達にはこうしたカラフルな鯉から、好きな色を選ばせてあげるのも、よりこどもの日を楽しむきっかけになるかも知れません。
吹き流しがカラフルなのにも意味がある!
鯉の上に飾られる、吹き流し。イカのように足が分かれ、ヒラヒラとしているあれです。
これ、最近の鯉のぼりには少ないかも知れませんが、古い動画や本などで鯉のぼりを見てみると、ヒラヒラの部分が赤や青などいろんな色で塗られているのを見る事ができますよね。
というのもこの吹き流し。これは端午の節句と共に中国から渡って来た「五行思想」に基づく物なのです。
要は、色それぞれに「火」「水」「土」などの意味があり、これらは魔除けの力があるとされているんですよね。
それぞれの色が力を持っていて、子ども達に降りかかる悪い物を防いでくれるのです。
そんな鯉のぼりを子供と一緒にリーズナブルに楽しみたいですよね? ということで、コスパ最強の「折り紙で作る鯉のぼり」を特集しましたので、併せてどうぞ!
鯉のぼりの由来や意味を教える簡単な3つのポイント まとめ
いかがでしたか? 個人的には男の子への説明よりも、やっぱり女の子達への説明というか、納得のさせ方が難しかったなという記憶があります。
もちろん彼女達にはひな祭りがあったので、女の子の日と男の子の日で別れているのだと納得して貰えればいいのですが、でも、「働く女の子の為の日」とすることで普段からお手伝いをしてくれる良い子に育ってくれると、親としても助かるものです。
他にも、男の子達はやはり「龍」という単語に惹かれやすいのか、鯉がやがてドラゴンになるんだよという物語が面白いらしく、そういった話はすごく熱心に聞いてくれます。
もし鯉のぼりについて聞かれた時は、ぜひ話してみてくださいね。
あと下の「関連記事」にも、鯉のぼりや端午の節句の由来に関する情報を載せていますので、併せてご覧ください!