冬場になると流行が危惧されるノロウイルス。
かかってしまったら嘔吐下痢に悩まされて、結構地獄を見るような思いに苛まれるのが辛いですよね。症状は人によって様々らしいですが、かからないにこしたことはありませんよね。
しかも学校を休むにしても、ノロウイルスでは通常の欠席扱いにされるため、皆勤賞を狙っていた当時の私も相当注意していたのを覚えています。
そんなノロウイルスの予防や対策。かかってしまったらどうしたらいいのか? インフルエンザみたいに予防注射やワクチンなどはあるのかなど、気になることはいっぱいありますよね。
今回は、そんなノロウイルスに関する情報を深掘りしたら、意外な事実が発覚したことも含めて、お伝えしていきますね。
目次
ノロウイルスに一度かかれば免疫や抗体がつくの?
一度かかれば大丈夫…しかし
ノロウイルスに一度かかると、他の病気のように免疫や抗体ができるのか。これについては、結論から言えば出来ます。
ズバリ!
と言うことです。
しかし、ここがノロウイルスの厄介な所で、ひとつのノロウイルスに対して免疫が出来たとしても、なんとノロウイルスには30以上の種類が存在しているのです。
つまり、どれかひとつの免疫が出来たところで、残りの種類は依然として感染しやすいまま。あまり免疫が出来る意味は大きくないと言えますね。
免疫はできるけど…
また、免疫の持続が非常に短く、6ヶ月から2年程度なのだとか。
これでは最悪、次の冬にはもう免疫がなくなっているという事でもあり、ノロウイルスのリスクは変わらないまま。
結局のところ、免疫は確かにできます。しかし、あまり意味がないと言うのが現状なのです。
TVでもお馴染みの武田邦彦先生の動画で、ノロウイルスと免疫について話されているものがありますので、こちらも参考にしてみてください。
▼ノロウィルスと免疫
ノロウイルスの予防接種やワクチンってあるの?
予防接種、ワクチンの意外な事実
ノロウイルスについて、予防接種やワクチンはどんなものがあるのでしょうか?
実は…
というのが結論です。
ノロウイルスが30種類以上あるという事を考えたら、どのウイルスに対して抗体を持てば安全か、判断ができませんよね。これらを予防する方法が見つからないというのもあるでしょう。
そもそも、ノロウイルスについての研究を進めることが出来ないというのも理由のひとつです。
日本の医学の限界
ウイルスを研究する為には、ウイルスそのものを増やせるようにしなければならないのですが、日本の医学界は行き詰っています。
その理由ですが、
ということです。
ある程度ウイルスが生存する為の環境や、感染方法は解っても、それをやっつけるためのメカニズムが解明されていないんですよね。
当然薬は作れませんし、研究対象のウイルスが手に入らないので、医学も進退窮まっていると言えます。
予防接種もワクチンもないので、普段から、手洗いを徹底して個人個人での予防対策を心掛けるしかないのです。
血液型によって抗体がある人と無い人がいるって本当?
半分本当、半分ウソの理由
ノロウイルスには現在30以上の種類が見つかっています。その昔、ノロウイルスに感染しやすい人、しにくい人がいると言われていたんですよね。
当時流行っていたノロウイルスだとO型が感染しやすく、B型が感染しにくい血液だと言われていました。これは間違いではないのです。
ただし、直近で流行したノロウイルス。
これはまた、当時見つけられていたノロウイルスとは別のもので、何と…
という困った特徴があります。
とにかく恐ろしいウイルス
上記の理由でワクチンなどの予防の手段がなく、世界的に流行ってしまうのは、お分かりになったと思います。
なので、種類によってはO型が危なくて、B型は平気だと言えるでしょう。
ただし、結局種類が違えばノロウイルスは誰にでも感染してしまうので、現在のノロウイルスが相手だとあまり差がないと言えますね。
特に今後新型が現れた場合、当然誰も抗体や免疫を持っておらず、血液型関係なく感染してくるノロウイルスの脅威は、計り知れないものがあると言えます。
ちなみにノロウイルスを自分で診断できてしまう方法があるのはご存知でしたか? こちらの記事にまとめましたので、合わせて読んでみてくださいね。
ノロウイルスの免疫や抗体 まとめ
いかがでしたか? ノロウイルスについては知れば知る程、厄介、または恐ろしい物としての印象が強まっていきますよね。
誰も防げず、治せず、どうにもならない病気なのですから。
ただ、幸いと言えば死に至る重病になる可能性は限りなく低く、あくまで症状が「嘔吐下痢だけ」というのが、唯一の救いなのです。辛いですけど。
こんな病気にかからないようにする為にも、まずはしっかりと手洗いによる予防を徹底して、冬は生の貝を食べたりしないよう、食事に注意するようにしましょう。