そろそろ年賀状を準備しなくてはいけなくなる時期に入りました。だいたい年賀状を出す人というのは決まっていますが、いつも迷うのは疎遠な親戚へのあいさつ文ですね。

身近にいる親戚や友人、知人なら「昨年は大変お世話になりました」で良いのですが、疎遠な人にこの言葉はそぐわないです。私はいつもそれで文言をどうするか迷います。

そこで年賀状の文例などを調べてみると、ご無沙汰している人への一言だけでなく、年賀状で守るべきマナーをいろいろ知ることができたんですね。

今回は、私(筆者)が調べたご無沙汰している親戚などへの文例と、注意するべきマナーについて取り上げたいと思います。それでは行ってみましょう!

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ご無沙汰な親戚への年賀状にはこんな一言を添えると喜ばれる!

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めったに会うことのない親戚に送る年賀状の文面、皆さんはどうされていますか? 「昨年はお世話になりました」と書くのはどこか変ですよね。「本年もお世話になります」も、どこかしっくりときません。

ということで、差しさわりのない表現としては、次のようなものが無難です。

「あけましておめでとうございます。ご無沙汰しておりますが、皆様お変わりありませんでしょうか。お陰様で私たちもにぎやかな新年を迎えております。なかなかお会いできませんが、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。」

「皆様」のフレーズがご家族ではない場合は、個人名に置き換えれば、問題ありませんよね。

次にご家族のいる親戚限定になりますが、少し気持ちの入った例文をご紹介します。

「年に一度のお便りになっておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。長男○○は今年の春から小学生になります。今から嬉しそうにランドセルを背負っています。またお会いできます時を楽しみにしております。今年も心身ともにご自愛くださいませ。」

あまり会わない親戚への便りですから、ポイントは、こちらの近況を伝えたり、健康を気遣うメッセージを添えることです。

こちらは年賀状のマナーを簡潔に説明した動画です。参考になると思いますので、是非ご覧ください。
▼正しい年賀状の書き方をおさらいしよう

年賀状に書くべき内容と賀詞のマナー

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年賀状のマナーとして、一番注意したいのは、賀詞(がし)の使い分けです。上司や目上の人へ送る年賀状と、親しい間柄で送る年賀状は、賀詞をきちんと使い分けましょう。

賀詞は少し大きめの文字で書きます。送る相手に合った賀詞は、次のように使用しましょう。

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上司や目上の人へ送る場合
  • 謹賀新年(きんがしんねん)
  • 恭賀新年(きょうがしんねん)
  • 敬頌新禧(けいしょうしんき)
  • 謹んで新年(年頭、年始、新春、初春)のお慶び(お喜び、ご祝詞、ご挨拶)を申し上げます
  • 新春を寿(ことは)ぎ謹んでご挨拶(ご祝詞)を申し上げます
  • 目下の人や友人へ送る場合
  • 賀正(がしょう)
  • 迎春(げいしゅん)
  • 頌春(しょうしゅん)
  • 新春(しんしゅん)
  • 慶春(けいしゅん)
  • 親しい友人へ送る場合
  • 明けましておめでとうございます
  • 新年おめでとうございます
  • ちなみに年賀状の基本構成としては、

    1. 賀詞(新年の挨拶)
    2. 昨年お世話になったことへの御礼
    3. 新年のお付き合いを願い、相手の健康や繁栄を祈る言葉
    4. 年号・月日
    5. 添え書き(なるべく手書きで)
    6. 差出人の氏名、住所、郵便番号、(電話番号)

    ちなみに年号に続く月日の書き方については、1日に届かない場合は「元旦」を使わず、「正月」「一月」などとします。

    印刷ハガキを使用する場合でも、一言手書きの言葉を添えると印象が良いと思いますよ。

    写真入り年賀状はアリ? ナシ?

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    自己満足に陥るな!

    賀詞以上に、出す相手によって年賀状の写真やイラストを使い分けることはとても大切です。というのは、写真やイラストが入っていると、賀詞よりもまっ先に年賀状のイメージを決定づけるからです。

    子供を交えた家族写真を、祖父母や親戚、兄弟姉妹に送るのは全く問題ないでしょう。それを、友人や知人、会社の上司などにも送ったらどうでしょう? 送られた相手は少し嫌な思いをするのではないでしょうか?

    子供を交えた家族写真を送ったら、届いた先ではどういう反応で受け止められるかを考えれば、おのずと家族写真入りの年賀状を出す先は決まると思います。

    送り先によってテンプレート化する

    送り先の事を考えずに、誰にも同じ家族写真を送ってしまう理由は、だいたい察しがつきますね。相手に応じて年賀状を変えるのが面倒臭く、パソコンで一斉に印刷してしまえば手間が省けるからほとんどの人がそうするのでしょう。

    しかし、親族用、上司用、友人・知人用と、3,4種類ぐらい相手に適した写真と賀詞を用意しておけば、簡単に送り先に応じた年賀状ができるのではないでしょうか?

    来年は、それぐらいの手間をかけて、送り手の自分もハガキの受取人も気持ちの良い年賀状になるようにしたいものですね。

    ご無沙汰にしている人への年賀状 まとめ

    いかがでしたでしょうか? ほとんど付き合いのない親戚などに出す年賀状にどんな言葉を添えたらよいのかお分かりいただけたと思います。

    また、送る相手に応じて賀詞や写真を使い分けることの大切さもご理解いただけたのではないでしょうか?

    恥ずかしながら、私(筆者)は今まで、相手を考えずに賀詞は適当に使っていました。ほとんど「あけましておめでとうございます」で済ませていたように思います。

    これを機会に考え直そうと思いました。皆さんも、ぜひ一度、今までの年賀状がどうだったのかを振り返ってみてはいかがでしょうか? この記事があなたのお役に立てれば幸いです。

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