私の仕事柄、クリスマスシーズンが近づくたびに子供たちには「サンタさんって何県に住んでるの?」とか、「サンタさんのお家に行きたい。」なんていう質問を受けます。

私以外の同僚も同じような質問を受けていて、その度にスウェ—デンやカナダなどの国の名前が出てきますが、以前は北極圏ということになっていて、ピンポイントで北極圏の何処かなのかは明らかではなかったみたいですね。

近年になって、「サンタさんの家はフィンランドのラップランド地方にある」ということになりました。曖昧なままでも、想像力を駆り立てられて良いのではないかと思いますが、非常にマイナーで、「どんな所?」と興味をそそられますね。メジャーな都市でないところがグッドだと思います。

でも子供たちに言ってもイマイチ、ピンとこないのですが、「サンタクロース村に住んでるよ!」というと、変に納得してくれたりします。でも正しい知識をできるだけわかりやすく伝えたいですよね。

というわけで今回は、サンタクロースの家がフィンランドにある理由と、「サンタクロース村」について記事にしてみましたので、ご覧ください!

スポンサードリンク

サンタがフィンランドに住んでいる理由が意外だった!

finland1
サンタさんの故郷がフィンランドになったのは、何とアメリカ人が言ったことが発端なんですね。

どういうことかというと、最初、サンタクロースは北極に住んでいるとされていましたが、「北極には何もないのに、トナカイは何を食べているの?」という子供の疑問に、アメリカのある新聞社がこう答えました。

実はサンタは北極ではなくてフィンランドに住んでいるよ

そして、フィンランドの国営放送がこの話に乗っかりました。1927年、国営ラジオ番組の人気パーソナリティーがこんな話をしたのです。

サンタクロースはコルバトゥントゥリ(耳山)に住んでいるんだよ! その大きな耳で本当によい子でいるか悪い子でいるかを聞いているのさ!

これによって、フィンランドでは、「耳山」にサンタさんが住んでいると信じるようになったのです。

「耳山」は、フィンランドのラップランド地方でロシアとの国境付近にあるサブコスキ市にあります。この市には人間の10倍の数のトナカイがいるそうです。トナカイは北極にはいませんので、この地にサンタさんの家があるというのは、現実的な話ではありますね。

今では、コルバトゥントゥリにサンタクロースが住んでいるのはよく知られていることです。

ちなみにこちらはフィンランドから来たサンタさんが、保育園を訪問している心温まる動画です。

▼フィンランドから来たサンタさん、都内の保育園を訪問

フィンランドの「サンタクロース村」ってどんなところ?

wno0054-049
フィンランドの北部にラップランド地方の主要都市ロバニエミ市があります。ここには「サンタクロース村」があって、仕事中のサンタクロースがいつでも温かく迎えてくれそうです。

スポンサードリンク

サンタクロース村には何があるの?

サンタクロース・ポストオフィス、カフェやおみやげショップなどもあり、村は一年中クリスマスムードで、いつ行っても、絵本のサンタクロースの世界が現実になったような夢を見せてくれます。

サンタクロース村の内部を解説します

インフォメーション前では、雪だるまやツリーがあって、大勢のサンタさんが何か作業をしています。サンタクロース・オフィスの扉を開いて、薄暗い通路と不思議な時計を過ぎて、さらに進むとサンタさんが待つ部屋に到着します。

部屋では記念撮影や、軽いおしゃべりができます。村にはトナカイもいて、お金を払えばトナカイソリに乗れます。村には郵便局もあって、ここで申し込めば「サンタクロースからの手紙」が届きますよ。

もちろん、郵便局で売ってる切手やポストカードを利用して、自分で送ることもできます。特別な消印も押してくれるそうなので、友人などに送ってみると喜ばれるでしょう。

ちなみに、こちらの記事に「サンタクロースへの手紙の出し方」が詳しく書いてます。

「サンタクロース村」はどうやっていくの?

finland3

旅費はいくらくらい?

フィンランドのサンタクロース村まで日本からツアーで行く場合、1週間から10日前後の滞在で、大人1人当たり15万円前後から25万円前後の料金で滞在可能です。

例えば、成田発着便で、サンタクロース村のあるロバニエミ市まで行き、市内中心部の4ッ星ホテル「ソコス・ホテル・ヴァークナ」に泊まるとします。そこでサンタクロース村を楽しんだり、オーロラ鑑賞をしたりして、全行程8日間で約18万円ほどです。

日本から最短でどうやっていくの?

日本からフィンランドの首都ヘルシンキまで、直行便なら、フィンエアーを利用するのが最短・最速で便利です。日本から9時間30分でヘルシンキに到着します。直行便は、成田・名古屋・関空から毎日運航しています。

ヘルシンキからは国内線で1時間20分でロバニエミ市に到着します。列車なら10〜12時間半かかるようです。でも、特別寝台車のサンタクロースエクスプレス号というのもあるそうですから、のんびり行きたい人は、これを利用しても良いかも知れません。

空港からロバニエミ市内へは、エアポートバス、エアポートタクシーが運行しています。タクシーなら約15分で市内へ行けます。

サンタクロースの家はフィンランドにあった? まとめ

いかがでしたでしょうか? サンタクロースがフィンランドに住んでいるというのは、現実ではなくて、メディア操作によるものだったということがよくわかったと思います。

一瞬、夢を壊すような話と思いがちですが、その経緯があってフィンランドに「サンタクロース村」という、夢を現実にする世界が出来たということが世界中にとってプラスに働いていると思います。

ちなみにサンタクロース村までのアクセスを調べてみると、案外と楽に行けそうな気がします。フィンランドでも、かなり田舎にありそうなので、辺鄙な所かと思いましたが、ヘルシンキまでの直行便を利用すれば、それほど負担なく行けますね。

フィンランドは何回も行けるような国ではないと思いますので、ぜひ、オーロラ鑑賞やフィンランドの森や湖の景観も満喫したいものです。「森と湖の国」と言われるフィンランドにサンタさんの家があるというのは、とても良くマッチしたイメージですよね。

森と湖はあらゆる国にあり、人々の心を潤します。サンタさんの住処としては絶好の場所でしょうね。

スポンサードリンク