クリスマスシーズンがもう直ぐ到来! ということで、私(筆者)の周りでは子供達がクリスマスに向けて「プレゼント何がいい?」とは「今年はサンタさんを絶対に見るぞ!」といった可愛い声がちらほら聞こえています。
それで、クリスマスと言えばサンタクロース。サンタクロースと言えば煙突? いえいえ、ソリを引っ張るトナカイじゃないでしょうか。そんなサンタのソリを引っ張るトナカイは全部で8頭……いや、正確には9頭いることは知ってましたか?
「そんなもの知ってるわ!」との声も聞こえてきそうですが、それでは質問です。あなたはその9頭のトナカイに名前があることをご存知でしょうか? さらに全部のトナカイの名前を言えますか??
このクリスマスシーズンに、そんな豆知識を子供たちに教えられれば、あなたの株も急上昇間違い無いですよ! というわけで、今回はそのサンタクロースのトナカイの名前と由来について記事にしました。それでは行ってみましょう!
目次
サンタクロースのトナカイの名前…まずは8頭の由来から
サンタクロースのトナカイは全部で8頭いますね。先頭から2頭ずつ名前と由来を順に言うと……
- Dasher(ダッシャー)「突進して急ぐ人」
- Dancer(ダンサー)「踊って跳ね回る人」
- Prancer(プランサー)「踊り跳ねて威勢よく進む人」
- Vixen(ヴィクゼン)「口やかましい女」
- Comet(コメット)「彗星」
- Cupid(キューピッド)「翼を生やして弓矢を持った裸の美少年」
- Donner(ドナー)「雷鳴」
- Blitzen(ブリッツェン)「稲妻」
となります。
Dasherは「突進して急ぐ人」、Dancerは「踊って跳ね回る人」、Prancerは「踊り跳ねて威勢よく進む人」といった意味があります。これら3頭は元気で力強いイメージですね。
Vixenは、英語で「口やかましい女」という意味があります。おしゃべりで気の強いメスのトナカイというイメージです。
Cometは英語で「彗星」の意味で、Cupidは、「翼を生やして弓矢を持った裸の美少年」ですね。この2匹は、空を舞いながら、各家庭に舞い降りるトナカイの幻想的なイメージがあります。
DonderとBlitzenは、ともにドイツ語で「雷鳴」と「稲妻」の意味です。雷のように疾走する俊敏なトナカイのイメージで、勇猛さをうかがわせるものがあります。
ここでクリスマスソング「赤鼻のトナカイ」で有名なRudolph(ルドルフ)の名前が無い……と思ったあなた! 次の章からその「ルドルフ」の逸話についてお話しします。
ちなみに「ルドルフ」を知らない方は、こちらの動画をご覧ください。
▼赤い鼻のトナカイルドルフ | 子供のためのクリスマスソング
最後の9頭目…赤鼻のトナカイ「ルドルフ」とは?
Rudolph(ルドルフ)は、1939年にアメリカで発表された物語「Rudolph the Red-Nosed Reindeer」に登場する「真っ赤なお鼻」のトナカイです。
その誕生には次のような秘話があります。
世界恐慌で苦しい生活をしていたロバート・メイには、ガンの妻と一人娘のバーバラがいました。ある日娘が、「どうして私のママはみんなと違うの?」と言ったことにロバートは負い目を感じ、何とか彼女を楽しませてあげたいと考えました。
「みんなと違う」という娘の言葉が、毎日彼の頭に思い浮んでいました。そんな時、娘のためにサンタクロースとトナカイにこのフレーズを生かした物語をつくることを思いつきました。
こうして「ルドルフ」が生まれたのです。ルドルフは、赤鼻のために仲間のトナカイから笑われ、いじめられました。しかし、その「みんなと違う」赤鼻がサンタの役に立ち、ルドルフは心から喜びました。
ロバートの妻はガンで亡くなりましたが、物語は娘を喜ばせ会社でも評判となり、1939年に会社が無料の冊子にして配布するまでになりました。そして、1948年に「赤鼻のトナカイ」のクリスマスソングが世界的に大ヒットするのです。
ルドルフ誕生の裏には、父娘の心温まる親子愛があったのですね。もちろん、2人の絆を強くしたのは母親の愛情であることは言うまでもありません。
「なぜサンタのトナカイは空を飛ぶのか?」を徹底検証?
ところでサンタのトナカイが空を飛ぶというのは、いつ頃からあった話なのでしょうか? 結論から言うと、未だに謎なんです。ただし推測はできます。
1823年にアメリカの神父が子供向けに書いた「サンタクロースが来た」の詩では、トナカイは家のポーチの上や壁を駆け上がることになっていて、空を飛ぶことは描かれていません。
それから16年後の1939年の童話「赤鼻のトナカイ」には空を飛ぶことが描かれています。もしかしたら、この童話からトナカイが空を飛ぶことになったのかも知れません。
起源はさておき、トナカイが空を飛ぶのはなぜでしょう? 実は、トナカイは空を飛んでいるのではなくて、駆けているのです。トナカイは深い雪原でも走ることができる動物です。フワフワしたものの上でも走れるのですね。
ですから、空気の上も駆けることができるのです。世界中の子供達にプレゼントを配るのですから、空を小回りがきくように駆ける必要があったのですね。
サンタクロースのトナカイの名前 まとめ
いかがでしたでしょうか? 私(筆者)は、サンタのトナカイとして、赤鼻のトナカイぐらいは知っていましたが、その名前や他のトナカイの名前などは全く知りませんでした。
調べてみて、いろいろ興味あることが分かってきました。ある年、世界に向けてサンタが旅立つとき、とても濃い霧が立ち込めていたので困っていると、ルドルフの赤鼻が灯り代わりになると気づいたサンタが、ルドルフをソリを引くトナカイの先頭に加えたのですね。
こんな話も、興味のある人は子供の頃から知っていたでしょうが、私(筆者)は今回初めて知ったことでした。クリスマスの夜、小さなお子様に、情感豊かにルドルフの話をしてあげるといいですね。
ちなみに少し余談ですが、サンタのトナカイには角があります。私(筆者)は「それならオスだろう」と思っていました。ところが、オスは春先に角が生え、秋から冬にかけて抜け落ちるのです。
メスは冬になると角が生え、春から夏に落ちます。ですから、サンタのトナカイはメスと考えられます。しかし、去勢されたオスのトナカイは冬でも角を残すようですから、サンタのトナカイの中には、去勢されたオスとメスが混じっているのかも知れませんね。