「門松にはどんな意味があるの?」そんな素朴な疑問を思った事がありませんか?
クリスマスが終わり正月シーズンを迎えると、お年玉の準備はもちろん鏡餅を用意したり、正月飾り買っては飾り付けていきますよね。
その一つに門松があるのですが、子供に「これはなんで飾るの?」と聞かれて、そう言えば「これって何のために飾るんだろう?」と思ったわけです。
当たり前のように飾っていた門松……でもよく見ると、使っている竹には斜めの切り口や真っ直ぐな切り口の物もあり、「竹の切り口にも意味があるのではないか?」と考えてたわけです。
さらに究極は「門松ってなんで飾るんだっっっっ!」と、考え込むほどになってしまったので、たまらず調べまくりました! 今回はそんな門松に関する「なぜ?「なに?」を、子供でも理解できるように噛み砕いてお伝えします!
目次
「そうだったんだ!」門松を飾る本当の理由とは?
まずは「門松を飾る意味」とは?
これは調べればすぐに出てきたのですが、門松は……
であり、依代として頂くためにあるのだそうです。
古く、神様は木に宿ると考えられていて、松は神様を「祀る」ための樹木としておめでたい樹の仲間でした。こうして、神様を迎える為に門の前に松を飾るから「門松」って言うらしいですね。
また、「新年に迎える神様って誰だろう? 七福神か?」と思い調べたのですが、正月に現れるのは歳神様という、縁起のいい方角を司る神様なのです。
「歳神様」って何の神?
この神様は豊作や富を与えてくれると共に、その名の通り歳を授けてくれる神様なのです。そんな素敵な神様に来て頂くために、目印であり依代となる門松が大切になるわけですね。
節分に恵方巻を食べますよね? その恵方(縁起のいい方角)と関係のある神様が、正月にも来られるんだそうですよ。
ちなみに今年の沖縄では、こんなに大きな門松を作って歳神様をお出迎えしたとか。これだけのサイズになると、すごく御利益がありそうですよね!
▼金武町のおじさん達の門松 2016
竹の切り口にも意外な意味が!
竹の切り口は2種類
さて、松の話ばかりになりましたが、門松に使われるのはなにも松だけではありません。むしろ真ん中に飾られる竹の方が、パッと目につきますよね。
冒頭でもチラりと言ったように、この竹なのですが、鋭い竹槍のように斜めに切られたもの以外にも、真っ直ぐ平らに切られたものがあるんです。
調べていくうちにわかったのですが、実は本来の門松って、竹をまるまる一本使っていたそうなのです。七夕の竹飾りと同じだったんですよね。
でも、ご家庭の門の前に竹を飾るのが難しいので、小さくカットするようになりました。この時はまだ、真っ直ぐ平らに切った竹「寸胴(ずんどう)」と呼ばれる物が主流だったのです。
あの武将の”激ギレ”が由来?
それが斜めに切られる「そぎ」と呼ばれる形になったのが、江戸幕府を開いた事で有名な徳川家康によるものだと言われています。
これは徳川家康が武田信玄に戦で負けた時にこう言い放ったらしいです。
そして、そのままの意気込みで、竹を斜めに切ったのが始まりらしいです。この辺りは諸説あるのですが、徳川家康説が一番面白くて好きです。
また「そぎ」の形で切る時に、竹の節を絡めると、ちょうど切り口が笑っているように見えますよね。これは縁起がいいのはもちろん、「笑う門には福来る」の所以です。
また、門松の竹には「子供たちが竹のように、すくすく大きく成長するように。」という願いが込められているそうですよ。
「門松って何?」子供に聞かれたら?
これで子供も納得の2ワード
ではあらためまして、子供たちに「門松って何?」と聞かれて私は簡単にこう伝えました。
「神様がこれを目印に、家に来てくれるんだ」
この説明で小学校低学年の子供たちは、かなり納得してもらったようです。しかし……
歳神様もわかりやすく
ただ、それだけでは終わりませんでした……さらに子供たちには「神様」と言ってもピンと来なかったらしく、「どんな神様なの?」の質問攻めに遭いました。
その時、私は簡単にこう説明したんですね。
特に「お金もくれる」に反応していました。今の子供達は結構、現金なんですね^^
このように考え込まず、結構ラフに説明してあげた方が、子供たちも案外納得してくれるかもしれませんね。
門松の意味と竹の切り口 まとめ
いかがでしたか? 今回の記事をざっとまとめると……
松=神様を祀る為の物
竹=子供の成長を願う物
そして、竹の切り口も徳川家康説が有名だということがわかったと思います。
ひとつひとつの飾りにも色んな意味があって面白いですよね。あと「家康激怒説」これも、もっと掘り下げて調べると、また面白い話が見えてくるかもしれませんね。
あなたも来年は、この門松に込められた意味を考えながら、門松を飾って神様を歓迎しつつ、良い年を迎えられるように、この記事がきっかけになれば嬉しいです。