世界から見れば、初詣は特殊であって、他国では初詣のような行事はありません。この初詣を英語で説明しようとすると、結構難しいですね。
私(筆者)もこの記事を書く前に、少し英語で初詣の説明を考えてみました。そしたら……2文しか書けませんでした。
何が原因かというと、英単語を知らないことではなくて、初詣そのものをきちんと理解していないことが原因でした。
あるモノを英語で外国人に説明しようとすると、そのモノのことをよく学ぶようになりますね。
ということで、今回は、私といっしょに初詣を英語で紹介することで、初詣のことを学んでみましょう。
目次
「初詣」自体は英語で何という?
まず「初詣」って何?から学ぶ
「初詣」は英語で
です。
この日本語に1語で対応できる英単語はありません。それは初詣が日本だけの特殊な習慣だからなんですね。
日本古来の神道的行事が、明治になって仏教寺院にも取り入れられて広まったのが初詣です。そんな初詣を英語で説明するには、どう表現すれば良いでしょう。
一発で初詣を短く説明する英文2選
次に、簡単に初詣を説明する文例を挙げてみますので、参考にしてみてくださいね。
We go to shrine to make wishes for the coming year.
This is called “Hatsumode”.
(訳)
私たちは新年の願い事をするために神社に行きます。これは”初詣”と呼ばれています。
Hatsumoude is the special visit to a shrine in the new year.
It’s the Japanese unique New Year’s event.
(訳)
初詣は新年に行う神社への特別な訪問です。それは日本の独特な新年の習慣です。
ここで紹介した英文は、初詣をシンプルに説明したものです。今度は、具体的な行為で説明する表現をみてみましょう。
ちなみにこちらは、外国人が初詣を体験している、興味深い顔が印象的な動画です。結構、面白いですよ!
▼外国人旅行者のみなさん、初詣体験!
「初詣」の意味を英語で説明してみよう!
まずは説明用にワードを拾い出せ!
初詣の説明用キーワードを日本語で拾い出すと、
となりますね。
これらを頭に入れて、あなたなりの英語表現を考えてみてください。
これを言えたらカッコイイ!そんな英文をどうぞ
とは言っても…
「自分なりの表現ができないから、この記事を読んでるんだろ!」
という声が聞こえてきそうなので、クリティカルな例文を用意しました!
それでは、さっそく見てみましょう。
First, we enter Shrine gate, next wash our hands at a hand-washing place.
We throw coin to a coin box and make a New Year wish.
In shrine, we draw a fortune slip called Omikuji.
Omikuji is piece of paper which is saying how lucky you are in this year.
(訳)
“初詣のやり方”を教えましょう。
まず、鳥居から入ります。次に手洗い場で手を洗います。
小銭を賽銭箱に投げて、新年のお願い事を一つします。
神社で私たちは”おみくじ”と呼ばれる運を書いた小さな紙片を引きます。
おみくじは、今年一年がどんな運かを言い当てた紙片です。
どうでしょうか? 英語で柏手の打ち方などを説明しようとすると、もっと難しくなりますが、英語に自信のある方はチャレンジしてみてください。
初詣に対しての海外の反応とは?
初詣が外国人に受ける訳
外国人は日本の初詣を非常に珍しがり、その光景にとても好奇心を持ちます。それは一言で言って「一番日本人らしい文化」だからだと思います。
初詣は、「神社」という日本独特の神殿に向かって、皆がお辞儀をするために出向く風習です。
そして、そこには細かなルールが設けられています。外国人にとっては、外国に無い、この繊細な部分が非常に珍しいようですね。
例えば、鳥居を潜る前には礼を必ずすることや、参拝前には、手や口を細かい順序にしたがって水で清めること。
参拝の際は二礼二拍手一礼で参拝することなど、外国人からすると大変珍しいことばかりです。
外国人の初詣に対する感想
ここで、外国人が初詣について述べている感想をネットから拾ってみましょう。
こんな感想を読んでいると、今日本は、かなり海外から注目されているのが分かりますね。
初詣を英語で紹介 まとめ
いかがでしたでしょうか? 初詣を英語で紹介する場合の表現ポイントがお分かりいただけたと思います。
「新年の願い事をするために初詣をする」とか、「日本独特の習慣」といった表現は外さないようにしましょう。
くれぐれも外国人に気を使って、真意が歪むような英語にならないよう注意してください。
余談ですが、2020年の東京五輪に向け、国土地理院は寺の地図記号「卍」を「三重の塔」のデザインに変更しました。寺は初詣にも関わる建物です。
変更した理由は…
ナチス・ドイツのマークを連想させる
ということです。
これなどは、外国人から見るととても奇異なことのようです。
こんな気遣いはせずに、堂々と日本の初詣文化を説明したいものですね。