2015年に新型のノロウイルスが大流行して、世間を騒がせていたのを覚えているでしょうか。私の職場でも去年は手洗い、除菌を徹底させられたのを覚えています。
ノロウイルスやインフルエンザなどの感染病は、時にその形を変異させ、人間の身体では対抗できないようになってしまうのが恐ろしいですよね。
まったく新しい別の病原菌になったウイルスに、私達人間の身体は一切の抵抗が出来ないのです。
そんな恐ろしいノロウイルス。
今回の記事は今年はどんな流行があるかも知れない、というのを、あくまでIF(もしも)のお話しとしてご紹介していきたいのと同時に、ノロウイルスにできる現時点での対策をおさらいしていくとしましょう。
目次
2017年に新型ノロウイルスはあるのか?
可能性を考察してみた
まず、気になる新型ノロウイルスの恐怖。
と言っても、
「街を歩いて居たら地割れが起きるかも知れない」
と、まあ突拍子もない確率なので、あまり心配しすぎず見て行って欲しいのですが。
現在、国立感染症研究所から公表されているノロイルス流行の兆しを見る限り、新型ノロウイルスが大流行するという可能性は低いと言えるでしょう。
また、過去のノロウイルスがいつ流行したのかを見てみます。
すると、
2006-07年:過去最悪と呼ばれる規模の患者数を記録
2012-13年:「GII.4」が流行
2015-16年:「GII.17型 Kawasaki variant」が世間を騒がせる
こうしてみると、ちょっとずつスパンは短くなっているように感じますよね。
2018年~2019年には、もう一度流行年が来てもおかしくないペースだと言えます。
いつでも注意は心掛ける
ノロウイルスだけではないのですが、突然変異による新型の現れは当然予測なんてできる物ではなく、いつでも注意は必要です。
インフルエンザは一時期、鳥インフルエンザが話題になったように、他の動物の中でウイルスが変異し、人間にも感染する強力なウイルスになる可能性はあるんですよね。
そうやって考えた場合、元々人に感染し、ブタにも感染する「GII」、人にとって身近なウシやヒツジに感染する「GIII」の変化には気を付けたい所です。
いろいろ考えだすと難しいノロウイルスの話ですが、こちらの動画が基礎知識をつけるのに参考になりますので、一度見てみることをオススメします。
▼1 ノロウイルス感染症の基礎知識
おさらいしよう!ノロウイルス対策
この2つは常に意識しよう!
では、ノロウイルスの感染を防ぐ為に、今からできる対策方法をおさらいしておきましょう。
ノロウイルスの特徴はその強い感染力にあると言えます。水の中でも菌は生きることができ、牡蠣やアサリなどの貝に含まれる事があるんですよね。
ノロウイルスを予防する為にやらなければならないのが、
という2点になります。
また、ウイルスに感染した恐れのある人が……
それらからも高い確率でノロウイルスが感染しますので、絶対に口に含んだり触れてみたりしないようにしましょう。
特に気をつける時期とは?
ウイルスが流行しやすい時期も解っています。
これが…
にかけてになります。
新型になると流行時期がずれるのですが、いまあるウイルスはこのような時期に危険性が増すと言われています。冬場には注意が必要であるということですね。
とにかく手洗いによる衛生管理が大切です。不慮の感染を防ぐためにも、子ども達にはもちろん、大人も徹底できるようにしたいですね。
ノロウイルスにかかってしまった時の対処法とは?
実は病院は意味がない
「もし、ノロウイルスにかかったら。もしくは、ノロウイルスかな?」と思ったら。
ノロウイルスにはまず、薬がありません。残念ながら病院で対処できない病気のひとつなのです。
なので、激しい下痢、嘔吐に悩まされる事だとは思いますが、水分をしっかり摂って脱水症状を起こさないように気を付け、症状が治まるまで2〜3日安静にするようにしましょう。
「辛すぎて病院に行きたい…」と思う心理も理解できますが、これはおすすめできません。
前途の通り、病院に行っても治療ができない病気なのです。逆に、人の集まる、特に何かしら病気を抱えたり身体が弱っている人たちが多い病院に行くと、2次災害3次災害に繋がる恐れがあります。
また変な病気を貰ってそれこそ新型ウイルスが誕生してしまうかもしれませんので、家で大人しくしておくのが一番なのです。
回復しても侮れない
ノロウイルスの症状は2〜3日で治まります。
ただし、ウイルスが完全に滅菌されるわけではなく、その後1ヶ月は体内に菌が残っているのです。この菌が外に出る方法は、咳をした時の唾液はもちろん、唾が飛べばそれだけで危険です。
また、排便により菌が外にでますので、トイレの後にも注意が必要になります。
他人に移し移されとなるともう地獄絵図になってしまいますので、マスク着用、それからトイレの後の手洗いも、改めて徹底した方がいいでしょう。
感染に関する詳しいことはこちらの記事にも書いていますので、参考までにご覧ください。
ノロウイルスの新型予想 まとめ
いかがでしたか? ノロウイルスについては医者も医学者も匙(さじ)を投げるレベルなので、私達一般人にとっては不安ばかりですよね。
ただ、手洗いをしていれば基本的な感染の危険は大きく下がり、生貝に注意していれば今のところは平気ですので、これまで通りの予防や処置を心掛けたいところです。
今後も、数年後には当たりまえのように新型ノロウイルスが誕生すると思います。それは仕方のない事です。
感染しない努力はもちろん、感染しても慌てて最悪の事態にならないよう、正しい知識は忘れないようにしたいですね。