お正月と言えばパッと誰もが思いつくのがお餅だと思います。食べるのはもちろんですが、鏡餅を飾ったり、この時期には欠かせないものですよね。
そんな鏡餅ですが、正しい飾り方であったり、飾る場所って改めてみると詳しくは解らなくて、困っちゃいますよね。我が家でも鏡餅を飾るために物を見てみると、三方だとか裏白など、聞き慣れない単語ばっかりで弱ってしまいました。
そこで今回は鏡餅の正しい飾り方。場所や方角、裏白の向きなんかを調べてご紹介したいと思います! では早速、まずは鏡餅の正しい飾り方を見ていきましょう!
目次
鏡餅の正しい飾り方とは?
ここでいう鏡餅の正しい飾り方というのは、三方(さんぼう)、裏白(うらじろ)、御幣(ごへい)に橙(だいだい)などを、どのように飾っていくかということです。
「正しい」とは言いますが、地方によってやり方が違うのと、時代によってもスタイルが変わっているため、今では気持ちを込めて飾る事が大切なのだとか。
なので、こちらはちょっとした参考にして頂いたらと思います。また、あとで裏白の向きの意味なども簡単に解説していきますね。
まずは重ねる順番です。わかりやすく、上から順に、
これが、基本的な鏡餅の形になります。他にも昆布やエビ、末広などいろんな飾るつけがあるそうです。
そうした地方によって違う鏡餅の飾り方を紹介してくれている動画がありますので、こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
▼正月 鏡餅の飾り方
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どの場所と方角に飾ったらいいの?
実は決まりはない?
では、準備した鏡餅をどこに飾ればいいのか。神棚に飾ったり、それっぽい場所を探せればいいのですが、最近の家やマンションだと、そういう場所って減っちゃってますよね。
じゃあ、時期に合わせて縁起のいい方角? それもありです。むしろ、調べたところ、鏡餅の飾り方同様、場所や方角にも決まりがないというのがわかったのです。決まりよりも気持ちが重要な時代なわけです。
鏡餅の飾り方一覧
そこで代わりにどんな場所に飾ったりするのか例を挙げていきますと、
このように飾る場所は家庭によって様々ですが、いずれも日常で利用する場所ですので、上記以外でも問題ないかと思いますよ。
ただ、こうして並べた飾る場所ですが、実はこのどこか1カ所だけというわけではなく、その全部、家の至る所に飾っていいんですね。いや、むしろ飾った方がいいかもしれないというのです。
その理由ですが、鏡餅にはお正月の神様が宿ってくれます。そうして神様が宿ってくださる鏡餅をたくさん用意することで、家の至る所から災いを取り除き、一年を健やかに過ごさせてくれる御利益を貰える……と言われているんですね。
裏白の向きの意味が意外だった!
裏白(うらじろ)の深イイ話
さて、調べてちょっと気になるのが、飾り方の中で裏白に向きがあるということです。裏白というのはシダの仲間のことで、葉っぱの裏っ側が真っ白になっているのが特徴です。
これを、鏡餅に飾る際に、表面は向けずに裏っ側の白い部分が見えるように飾るそうなんですよね。
これにはちゃんと意味があるんです。裏白の白い部分には、心に裏がなく純粋であることを表します。なので、その裏のない心を見せる為に、白い部分が見えるように飾るわけです。
ただ、昨今では飾る時の裏表は関係なくなっているそうなので、どちらが正しいというのではなく、そういう意味があるんだって知ってもらえればと思います。
その他の種類(パーツ)の意味は?
裏白以外の飾りの意味は、以下の通りです!
三方(さんぼう)
台の部分ですね。「三宝」とも書かれ、尊い相手に物を差し上げる際に使われた物です。穴が開いている側には繋ぎ目があるので、神前などに飾る時は神様の方に繋ぎ、そして穴を向けないよう、穴がこちらに見えるように飾ってくださいね。
四方紅(しほうべに)
お供え乗せる為の紙のことで、飾り方は正面に角がくるように敷いてあげてください。四方を「紅」で縁取ることで災いを払い、一年の繁栄をお祈りする為のものだそうです。
ちなみに、ない場合は書道に使う半紙を正方形に切って使っても大丈夫ですよ。
御幣(ごへい)、四手(しで)
紅白の飾りのことです。末広がりの形が縁起物、紅白の物には魔除けの意味があるので、用意できるならそちらの方がいいかもしれませんね。
お餅
鏡餅の主役とも言えるお餅は、丸い物をふたつ重ねます。これは古く、鏡には神様が宿るとされて神聖なものとして扱われていました。三種の神器にも出てきますよね。
丸い形が鏡を表しているのと、家族円満な様子を祈るものであり、また、重ねることによって一年をめでたく重ねるという意味があるそうです。
橙(だいだい)
ミカンの事です。これは木から落ちずに実が大きく育つことにあやかり、代々家が栄えるようにという意味があります。「代々」と「橙」で掛け言葉にもなっているみたいですね。
鏡餅の飾り方 まとめ
いかがでしたか? こうして調べてみると、結構鏡餅ってラフな部分が多いんだな……って、ちょっと肩透かしな気分もありますよね。
でも、ちゃんと鏡餅に込められた意味を感じ取って、新しい年もよく迎える。日頃の幸せを、ちゃんと神様に感謝するのが、大切なんだなって思います。
あっ……でも鏡餅は最後に食べる部分が残っていますので、あんまり飾り過ぎてカビちゃわないように、気を付けてくださいね。
ウラジロはシダの仲間です。
お正月飾りには欠かせませんね!腹は白いですよという事のみ誇張されていますが、もっと大切な事が隠されているのです。
ウラジロは常緑性の大型多年生草本植物です。一つの新芽が伸びて、何年成長するかご存知ですか。
今確認されているだけでも14、5年成長し続ける個体もあります。
一説には無限大に成長すると言われています。葉身は葉柄の上端で左右の2羽に分かれ上面は艶がある緑色、裏面は白く落ちやすい星状毛がある。日本ではせいぜい4、5年ですがね!でも4、5代ですよ。
これでお分かりかと思いますが植物学的に考えますと落ちやすい裏という事は腹が白いと主張するのは即ち、すぐ化けの皮がはげるという事、新芽を押さえつけて成長を妨げる行為であるということも子孫繁栄の意味からもどんなものかと考えます。
その上に一つの新芽の成長が毎年一段ずつ伸び続けるという事は全部でひと家族ですよという事です。
これでも選択肢は自由ですが裏が白いからウラジロの名前が付いただけであるというウラジロを裏返し飾りますか?
こんな風になったのはいつの時代でしょうかね。
けんちゃん先生 様
はじめまして、管理人のDEBUUSAGIです。
コメントいただき、ありがとうございます!
いろいろと日本の文化に詳しい方だと、お見受けしました。
「ウラジロ」の成長の説など、私も知らないことなので、本当に勉強になります。
読者様には記事と合わせて、ぜひ見ていただきたいコメントだと思います。
引き続き、気づいたことがありましたら、ご指導ください。
今後とも「ニッポン百織」を宜しくお願いします!
今の時期に相応しく無いかな?