仕事で飛行機に乗る機会が結構あるので、台風情報には比較的敏感な方だと自負しているのですが、そういえば今年はなんだか台風のニュースって少ないかも?
気になって調べてみたら、面白い事がわかってきました。台風に限らず何かが引き起こる時は、必ずどこかに原因が隠れているんですよね。
やっぱり地球って面白い! そんな2016年の台風事情をわかりやすく解説しようと思うので興味がある方は要チェック!
目次
2016年の台風はいつ頃上陸する?
発生しても全てが日本に来るとは限らない! 実際2015年は27回の台風発生が確認されていますが、日本に上陸した台風はそのうちの4つだけ。
そしてこの記事を書いている2016年6月14日時点では、そもそも台風自体発生していないんです。6月になっても台風発生がないのは1998年以来18年ぶり。
そこで1998年の台風状況から、2016年の台風1号が上陸する時期を予想してみたので、理由とともにご覧あれ!
台風が少ない理由はエルニーニョ現象の終息?
エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象です。
逆の現象はラニーニャ現象と呼ばれ、それぞれ数年おきに発生します。エルニーニョ現象により日本の南側から暖かい風が流れると、太平洋側で低気圧が発生しやすくなり、台風や豪雨に繋がると言われています。
この動画は世界的に見たエルニーニョ現象による現象を紹介しています。2015年に同時発生したハリケーンもエルニーニョ現象が原因だったなんて!驚きです…
▼エルニーニョ「史上最強の恐れ」
台風の年間平均発生数が25回と言われていますが、2015年は27回とエルニーニョ現象が活発だったために回数が増えたのがよくわかりますね。
しかし、2016年になってエルニーニョ現象は終息を迎え、ラニーニャ現象へ移り変わりました。台風の発生が遅かった1998年も同じような傾向だったんですね。
2016年も1998年同じように、いつもは5月頃から活発に発生し始める台風が後倒しになり、日本列島を通過しやすい9月に多く発生することが予想されます。
過去3年間で一番早い台風の上陸時期は?
2016年の台風上陸は9月と予想しましたが、以前はどうだったのでしょう? 過去3年の資料を漁って検証してみました。
2014年-7月4日 台風8号
2013年-9月4日 台風17号
一般的に台風シーズンは6月〜9月と言われているので、2015年・2014年は過去のデータを見ても平均的な時期に台風が上陸しています。しかし、2015年の驚くべきところは1月〜12月全ての月に台風が発生していたということ。回数が多い少ない限らず、毎月発生が観測されるというのは実に50年ぶりだったとか。
2013年は平均を大きく上回り、1月から31回の発生が確認されているにも関わらず、上陸時期は平均よりも遅い9月に。その理由は日本を覆う太平洋高気圧の勢力が長引いたことによるとされています。
ちなみに過去、最も早かったのは1956年3号の4月25日、最も遅かったのは1990年28号の11月30日だということが気象庁の記録でわかります。
気象庁
これだけはやっておこう!とっておきの台風対策とは?
みなさん台風対策は万全ですか? 突然停電したら? 飛んできた傘で窓が割れてしまったら? ここでは最低限準備しておくといざという時に役立つ項目をまとめたので、台風シーズン前に必ずチェックしておきましょう!
- 懐中電灯やライターろうそくなど
突然の停電に。暗くても取りやすい場所に常備しましょう。 - 飛散防止フィルム
家の中にいるからといって安心とは限りません。強い風や飛散物で窓が割れてガラスが飛び散ることも。ホームセンターで1000円程で売っています。 - 飲み水の確保や非常食の用意
台風で断水してしまったり、万が一何日も外に出られなくなった場合のことを考えて貯蓄しきましょう。 - 情報を得るための緊急時でも使用可能な機器の用意
一番怖いことは情報が遮断されてしまうことです。
避難勧告や台風状況を随時得られるよう、電池式ラジオなどを用意しておきましょう。
台風2016年の予想 まとめ
年別で台風を調べてみると、その年によって回数や上陸時期、台風そのものの性質にも違いがあることがわかりました。そろそろ台風シーズンだから、となんとなく対策するだけでは、命に関わる危険に晒されることも……。
しかも今年はラニーニャ現象により高気圧が張り出して、猛暑が予想されています。普段何気なく観ているニュースだけではなく、常にアンテナを張って情報を集め、正しい対策を前もってすることが大事ですね。