ボジョレーヌーボーのコピペ問題…2016年はどうなるか徹底予想!
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一時、私(筆者)がワインをよく飲んでいた時、「110年ぶりの当たり年」というコピーを見て、初めてボジョレーヌーボーを飲んだ記憶があります。
その時は、キャッチコピーに興味はなかったのですが、今回の記事作成でキャッチコピーを調べてみると、表現に苦労している姿が見えてきて、面白かったです。
ボジョレーヌーボー販売の解禁日は世界共通です。その日までの盛り上げ役として一役買うのが、その年のボジョレーヌーボーのキャッチコピーですね。
昨年までの20年間ぐらいのコピーを調べてみて、今年はどんな表現になるか予想してみました。それでは行ってみましょう!
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スバリ! 2016年のコピペはこれだ!
今年のボジョレーヌーボーのキャッチコピーは、ズバリこちらです!
200年に1度の出来栄え
その真偽はともかく、その理由を述べてみますね。
過去のコピーを徹底分析した
過去20年余りのコピーを並べてみたとき、次のようなコピーが目につきます。
96年「10年に1度の逸品」
98年「10年に1度の当たり年」
01年「ここ10年で最高」
03年「100年に1度の出来」
09年「過去50年でも素晴らしい出来」
「◯◯年に1度」、「□□年で最高」といった表現が、5〜6年毎に出ています。09年以降はこのような表現がないので、そろそろ出ても良い頃かも知れないと考えました。
コピーの真実
ただ、今年のブドウの出来がどうなのかによって、コピーも変わるので、最高の評価がない限り「200年に1度」なんていうことにはならないかも知れませんね。
毎年最高の評価がコピーになるというのが慣例ですが、このような評価コピーは、もっぱら大手輸入業者や居酒屋の店長、ソムリエのコメントだったりするのです。彼らは、販売促進のために盛り上げを演出するコピーを考えるのに必死なんですね。
ボジョレーの歴代キャッチコピーを見ることができる動画がありましたので、こちらも併せてご覧ください。
▼ボジョレーのコピペ 元ネタ を作った人物が「感無量」
ボジョレーのキャッチコピーはどうやって決まる?
続・コピーの真実
ボジョレーヌーボーのキャッチコピーは、輸入業者や居酒屋店長やソムリエなどが決めるとは言っても、彼らは基本的に解禁日まで飲むことはできません。
そこで彼らは、地元のボジョレーワイン委員会やフランスの食品振興会の評価を参考にコピーを考えます。
実は、それだけではありません。委員会などの評価は、表現が分かりにくいので、生産者に直接でき具合を尋ねたりしてコピーを練るようです。
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評価とコピーの相関関係とは?
ここでは「ボジョレーワイン委員会」と、その年のキャッチコピーが、どう言った関わりを見せているかを、特に相関関係が強いと思われる2003年と2015年を基に分析していきます。
<2003年>
【ボジョレーワイン委員会の評価】
並外れて素晴らしい年
【キャッチコピー】
「110年ぶりの当たり年」
<2015年>
【ボジョレーワイン委員会の評価】
過去にグレートヴィンテージと言われた2009年を思い起こさせます
【キャッチコピー】
「記憶に残る素晴らしい出来栄え」
これらのコピーは当然フランス語が日本語に訳される訳ですが、中には誤訳もあるかも知れません。訳はともかく、私(筆者)は「ボジョレー」の表記を、フランス語の発音に近い「ボージョレ」にした方が良い気がしますが……。
歴代のボジョレーヌーボのキャッチコピーを検証
ボジョレーヌーボのキャッチコピーは、ともかく最高賛辞のオンパレードです。そんな中でも、酷評のコピーが公開された年もありました。2012年「ボジョレー史上最悪の不作」がそれです。
また、表現からすぐに「普通の出来なんだ」ということが分かるコピーもあります。2008年「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」とか、2004年「香りが強く中々の出来栄え」などがそれに当たります。
2005年「ここ数年で最高」というコピーを受けて、2009年は「過去最高と言われた05年に匹敵する50年に一度の出来」というコピーが披露されました。
そして、2014年は、「2009年の50年に一度のできを超える味わい」というコピーになっています。このように過去の年を超える表現になることがあるのも、ボジョレーヌーボのキャッチコピーの特徴と言えるでしょう。
過去20年を見て、最高の評価コピーだと思われるのが、2011年の「100年に1度の出来とされた03年を超す21世紀最高の出来栄え」というやつです。
これを超えるコピーを考えるとすると、今年のコピーとして予想している「200年に1度の出来栄え」しかないですね。
ボジョレーヌーボーのコピペ問題 まとめ
いかがでしたでしょうか? 今年のボジョレーヌーボーのキャッチコピーが「200年に1度の出来栄え」という表現になってもおかしくない理由や、苦労してコピーを生んでいることがお分かりいただけたと思います。
ボジョレーヌーボーのコピーは、ワイン好きの消費者が実際に飲んでみて、表現通りの味と思わせることができるかどうかで、その成果が決まります。
キャッチコピーを広める前に、ボジョレーワイン委員会と生産者と販売業者の話し合いでコピー表現を決める仕組みがあっても良いと思うのですが、実際にそのようなものはないのでしょうか?
また、キャッチコピーと消費者評価を照合する評議会があっても良いかも知れませんね。
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