私は仕事で飛行機に乗る機会があるのですが、そんなお腹が大きいのに飛行機に乗って大丈夫!? と思うような妊婦さんが搭乗しているのを見たことがあります。

リスクを考えれば飛行機に乗らない事が一番ですが、安心して出産に臨むために実家へ帰ったり、はずせない事情で飛行機に乗らなくてはいけないこともありますよね。

妊婦さんが安心して飛行機を利用出来るよう、同乗した私たちも妊娠中の飛行機利用について知っておくべきだと強く感じました。妊娠中の飛行機利用についてピンポイントでまとめてみたので妊娠中の方はもちろん、そうでない方も女性であればチェックしておきましょう!

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妊婦さんが飛行機に乗るためのターニングポイントとは?

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妊娠中は体調の浮き沈みが激しく母体も赤ちゃんの状態も変化しやすいので、飛行機に乗る時期は妊娠何週目なのか、赤ちゃんがどんな状態なのかをよく理解することが大切です。

■安全な時期
正常な状態の場合 妊娠12週(4ヶ月)~妊娠27週(7ヶ月)
妊娠初期症状のつわりが落ち着いてくる時期です。
お腹もそこまで大きくないため里帰り出産やマタニティ旅行を考えている方はこの時期がおすすめ。
※人によって状態は異なるので事前に担当医に相談し許可をもらうことが大切です。

■リスクが高い時期
妊娠初期 妊娠6~7週(2ヶ月)あたり
妊娠初期はまだ状態が安定せず流産を引き起こす危険もあります。
妊娠11週目ぐらいまではつわりなどの症状もあるので飛行機はおすすめしません。

こちらの動画は安定期に入りお腹が大きくなり始めてからの正しい椅子への座り方を紹介しています。妊婦さんに腰痛はつきものですので、普段から座り方に気をつけるとだいぶ軽減されるようです。飛行機の座席でも同様ですのでトライしてみましょう。

▼妊婦さんの簡単な腰痛対策♫椅子や床の正しい座り方の方法をご紹介!

航空会社によって診断書が必要な期間は違います!

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前項では安全な時期とリスクが高い時期を紹介しました。飛行機の利用は安定期が一番ですが、出産予定日間近でも飛行機に乗ることが出来ます。しかし、予定日間近はリスクが高くなるため、搭乗するには医師の診断書、さらに直前であれば診断書と医師の同伴が必要です。診断書の提出義務は航空会社によって期間が違うので必ず確認しておきましょう。

ANA(全日空) 
出産予定日を含め15日以上28日以内:診断書・同意書の提出が必要
出産予定日を含め14日以内:診断書・同意書の提出および医師の同伴が必要
※診断書は搭乗の7日以内(搭乗日を含む)に発行された「お客様が航空旅行を行われるにあたり、健康上支障がない」という旨を医師が明記したもの、同意書は出発時空港で記入

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JAL(日本航空) 
出産予定日を含め8日以上28日以内:診断書・同意書の提出が必要
出産予定日を含め14日以内:診断書・同意書の提出および医師の同伴が必要
※診断書は搭乗の7日以内(搭乗日を含む)に発行された「お客様が航空旅行を行われるにあたり、健康上支障がない」という旨を医師が明記したもの、同意書は出発時空港で記入

SKYMARK
出産予定日を含め8日以上28日以内:診断書・同意書の提出が必要
出産予定日を含め14日以内:診断書・同意書の提出および医師の同伴が必要
※診断書は搭乗の7日以内(搭乗日を含む)に発行された復路がある場合は復路出発予定日より7日以内に発行のもの、同意書は出発時空港で記入

入念に下調べと準備をすることによりリスクを避けるべし

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正常な妊娠状態であれば、飛行機搭乗で母体に影響があるということは根拠としてないようです。しかし、妊娠中の体はとてもデリケートなので気圧の変化や長時間の無理な姿勢は酷い目眩や胃痛に繋がる可能性があります。しっかりと準備さえしておけば、リスクを回避し安心して飛行機を利用する事が出来るので下記項目に目を通しておきましょう!

■必ず持っておくべき物&あると便利な物
☆母子手帳
☆保険証
☆緊急連絡先(両親・夫・担当医等)
☆実家付近・旅行先で通える病院のメモ
・ブランケットや羽織もの
・着厚ソックス(無理な姿勢でのむくみ防止に。目眩のも効果があります。)
・マスク(着用する事で乾燥による症状を防ぎます。)

■座席指定が快適なフライトの鍵
妊婦は妊娠中期~後期になってくるとお腹の重さや大きさで足の付け根が圧迫され、通常の人よりエコノミー症候群になりやすいと言われています。症候群にならずとも、長時間の無理な姿勢は血行が悪くなるので足が伸ばせる先頭の座席や通路側を指定しましょう。また、妊婦はトイレも近くなることからトイレの位置を確認し、トイレ付近の座席を指定すると安心です。

■フライト前に炭酸飲料はNG!
特に離着陸は飛行機内の気圧が変化しやすいため、炭酸を飲んでいると腸管内のガスが膨れ、お腹を圧迫する事があります。飛行機に乗る際は炭酸飲料を飲むのは控えましょう。

ANAやJALは妊婦さんのために事前に座席を指定出来たり、搭乗の際並ばずに済むように優先搭乗のサービスがあります。妊婦だという事を搭乗する飛行機のスタッフ全員が情報共有しフォローしてくれるのでとても安心ですね。
ANA ファミリーらくのりサービス
JAL ママおでかけサポート

妊婦は飛行機にいつまで乗れるのか? まとめ

今回記事にした内容は、主張先から戻る飛行機で妊婦さんを見かけていなければ未だに知らなかった事だと思います。

こういった事を予備知識として知っておくだけで、妊婦さんに体する心遣いや気遣いが少しでも変われば良いなと思い、多くの人に知ってもらいたくこの記事を書きました。

それだけではなく、少子化と言われているこの時代に宿った貴重な命を当事者だけではなく、みんなで大切にしていけるような社会を作れれば、この先少しずつでも変わっていくと思うのです。

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