私(筆者)は旅行が大好きです。お金と時間さえ許してくれるのであれば、家族と時には友達と、いろんな観光名所を巡るほど。

もちろん、いろんな旅館にも泊まる事になります。すると、当然ですがどの旅館にも浴衣が用意されているんですよね。

私は旅行に来たという雰囲気を楽しみたいので、必ず浴衣に着替えるのですけど、ここで困ってしまうのが浴衣の帯をどうしたらいいのかという事。

結び方なんて解らないので、今まではなんとなくで結んでそのままにしていました。でも、せっかくの浴衣です。綺麗に着こなしてより旅行を楽しみたいですよね。

そこで、この帯の締め方。いったいどんな結びがあるのか調べてみたんです。今回はそこで知ったいろんな情報をお届けしていきますね。

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基本の結びは「貝の口」

「貝の口」とは

調べてみると、帯にはいろんな結び方があるみたいです。その中でもっともポピュラーなのがこの……

貝の口

と呼ばれる結び方。

結び目が背中の方にあって、シンプルで清潔感のある仕上がりが人気の秘訣。

雑誌やテレビなど、いろんな場面で浴衣姿を見る事がありますよね。その時に使われている結び方も、この「貝の口」なのです。

もちろん、旅館の浴衣だけではなく、お祭りなどいろんな場面で使う事が出来るので、覚えておけばどんなシーンでも活躍してくれますよ。

手順を覚えよう

では「貝の口」の結び方はどうなっているのか。動画も合わせて、手順の方を見ていきましょう。

<STEP.1>

  • 帯の端を半分に折って、右手で持ちます。
  • この折った方の先端を「手先」反対側の端っこを「垂れ先」と呼びます。

    この時折り目を下向きに、それから帯の長さは右脇から握りこぶし2つ分くらいの余裕を持たせましょう。

    <STEP.2>

  • 身体に帯を巻いていきます。
  • 手先の部分が半分折りになっていると思いますが、左脇を通すあたりから帯を元の大きさに開いて巻いていきましょう。

    だいたい2周、帯が長い場合は3周巻いてください。

    <STEP.3>
    帯を巻くと、垂れ先が余っちゃいますよね。ということで……

  • 余った垂れ先は、右手に握っている手先と同じくらいの長さになるよう調整して、帯を内側に折っていきます。
  • 言葉だけではよくわからない場合、下の方にある動画をチェックしてみてくださいね。

    <STEP.4>

  • 帯を結んでいきましょう。
  • まず手先を下の方にして、垂れ先で上から包むように結びます。次に手先を上に持ち上げて、再び垂れ先で上から包むように結べば完成です。

    <STEP.5>

  • 浴衣を崩さないよう時計回しで、帯の結び目を後ろに回しましょう。
  • 背中の真ん中より、ちょっとずらしてあげるとかっこいいですよ。

    ここまでの手順はこちらの動画で確認する事ができます。文章だけではわからない所も多いと思うので、ぜひチェックしてみてください。

    ▼男の着物着付け 角帯貝の口編 高画質HD

    オシャレで粋な結びは他にもあるぞ!

    明治を思わせる「浪人結び」

    帯の結び方には他にあるのでしょうか?

    調べてみるといろんな結びがありますね。こちらも、簡単に手順と共に紹介したいと思います。

    まずは……

    浪人結び

    とある少年漫画の主人公のように、明治をふらりと歩く浪人が好んだからこの名前がついたのかなぁ? とか想像しちゃう、浪人結び。

    貝の口などとは違い、結ぶというより上手く「巻いている」という印象があって、仕上がりがとてもかっこいいです。

    手順は、「貝の口」で説明したSTEP.4の、一回目の結びまでは一緒です。

    そこから、上に来ている垂れ先を、帯の間に差し込みます。巻いてある帯の外側と内側の間に差し込んであげてください。

    すると、垂れ先にアーチ状の隙間ができると思うので、そこに手先を差し込みます。あとは差し込む事で下にきている垂れ先を引っ張り、締めれば完成です。

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    Yの字を横に寝かせたような結び目になりますよ。結び目はやはり、背中の方へと回してあげてくださいね。

    誰でも簡単「片ばさみ」

    もう一つとっても簡単な結びをご紹介します。

    それがこの……

    片ばさみ

    完成形としては、浪人結びをよりラフにしたものと考えて貰えればいいですね。

    手順は浪人結びとほとんど一緒。

    ただし、浪人結びは最後に帯に差し込んだ垂れ先の隙間に、手先を差し込んで横に寝かせたY字になるように帯を締めました。

    こちらはそれをせず、ただ垂れ先を帯に差し込むだけにして、8の字に垂れ先と手先がくるようにします。

    結び目が出来ず平らなままなのは浪人結びと一緒です。見た目にも小ざっぱりしている点と、なにより椅子にもたれても楽ちんなのがいいですよね。

    慣れれば軽く結べるやり方なので、ぜひ試してみてくださいね。

    浴衣を着る時に準備しておくと便利!


    最後に、浴衣を着る時にこんなものがあると便利!なアイテムをご紹介しますね。

    腰紐

    こちらは帯を巻く前に、浴衣を整えるための紐です。動画などで帯の巻き方を見ていると、付けている人が多いですよね。

    帯だけだとどうしても着崩れてしまいますし、着慣れない人は浴衣がずれて綺麗に帯が巻けない、なんて事も少なくありません。そういう時には便利なアイテムです。

    巾着袋

    これは浴衣で旅館を歩こうとする場合の「あるある」なのですが、浴衣にはポケットが無いためスマホや財布の持ち歩きをどうするか、困りがちなんですよね。

    そんな時に役立つのが巾着袋。袋の紐を帯に巻いて持って行く事ができるんですよ。

    絆創膏

    こちらは下駄や草履などを一緒に楽しむ場合に持っておくといいですよ! というのも、間違いなく靴擦れしちゃいます。痛いんですよね。そのための絆創膏です。

    他にも浴衣用に…・

  • 下着・ステテコを用意したり帯を留めておく。
  • ヘアピンを利用する。
  • という使い方をする人もみたいですので、気になる方は活用してみてください!

    浴衣の帯締め方<男性編> まとめ

    いかがでしたか? 普段から帯を付けるなんてことがあり得ないので、締め方って適当になりがちですよね。

    私(筆者)も友達と旅行に出掛けた際は、やはりみんな想い想いの結び方、さらに結び目もお腹の方にあったりとぐちゃぐちゃでした。

    もちろんそれでも楽しいのです。ただ、せっかくの旅館。仕事を忘れられるのんびりとした旅行のひと時。

    より深く楽しむためにも、こうした雰囲気ある結び方にぜひ挑戦してみてくださいね。

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